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第48話 重なる唇
重岡side
横山くん、嘘やん………
重なり合う唇。
すると、急に脳裏に身に覚えのない記憶達が溢れてくる。
きっとこれは、エマの20年分の記憶。
横山「ごめん。もしかしたら、白雪姫みたいにキスしたら、エマになるんやないかと思ってもうた。やっぱりしげのままか。」
重岡「………グリーンタイガー。」
横山「え?」
重岡「うちらが働いとったクラブの名前。」
横山「なんでそれを………」
智洋をトラちゃんと呼んでいた本当の理由。
重岡「グリーンタイガーでトランペットを吹く裕くんが世界で1番好きやってん。やから、虎にまつわる名前にしたかった。」
横山「…エマ?」
重岡「ホンマはな、あの日な裕くんに名前は“虎汰郎”ってどうやろ?って話したかってん!でも、でもっっっ!」
横山くんの手を握りながら、
嗚咽混じりに続けた。
重岡「急に胸が痛くなって気を失ってもうた。ほいで目が覚めたら、この姿で、全部の記憶が無くなってて、抱っこしてたトラちゃんも知らん子やと思ってもうて。ほいでな……」
ギュッ
横山「おかえり、エマ。」
重岡「裕くん。」
抱きしめ合ってる中、
頭の中では早く智洋と濱田に報告せなとわかっていつつも、裕くんに会えた嬉しさが勝ってもうて……
重岡「なぁ、ホテル行かへん?こんな姿やけど。」
横山「………ええよ。」
こんなだらしないヤツやから、
エマは呪いが掛けられたんやろな……
そんな他人事を裕くんに抱かれながら考えとった。
◇
智洋side
0:00
しげは帰って来なかった。
智洋「濱田さん、飲みに行くってこんなに時間が掛かるもんなん?」
濱田「さぁな。よっぽど楽しいやないか?」
さぁ、良い子は早ぉ寝なさいと濱田さんは言うけど、
ベッドに入ってからもしげが気になって一睡も出来なかった。
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時