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#2-38 ページ39

第38話 ポンゴの目線

重岡side

最近よく来る濱田の店。
智洋はポンゴを撫でながら、
村上さんに何やら耳打ちしてケラケラ笑っとる。


濱田「さぁ、始めるか。」


そう言うと、店に飾られとったドリームキャッチャーを手に取った。


濱田「重岡くん、君の出番や。」
重岡「え?」
濱田「潜在能力、使う時や。」
重岡「いや、俺にはそんな魔法なんて…」
濱田「否定するのは、やってみてからにせぇへんか?」


失敗して、ほれ見たことか!
って思いっきし濱田をdisるつもりやった。


濱田「よし。見えてきた。」
重岡「な、なんやこれ………」


俺の期待に反して、
ドリームキャッチャーの中が光りだした。


重岡「なんでやねん…」
濱田「やっぱり、重岡くんや出来る子やな。」


褒められても、全く嬉しない。
ん?
ポンゴは安田先生やない誰かを見とる。


重岡「……中間?」
濱田「せやな。淳太やな。」



まさか…
あ、でも…



重岡「昨日、途中で帰ったのは……まさか?」
濱田「本人に聞くしかないなぁ…ポンゴは安田先生が戻るまで、うちで見とくよ。」



中間「は?まっすぐ帰って、ずっと家で休んどったけど?」



え?
今、何て?



中間「誰が俺を見たんや?」
重岡「…ポンゴ。」
中間「犬!?アホくさ!」




いや、確かにそうやけど。
一通り察した中間が口を開いた。



中間「あー、はいはい。目撃者がおらんから、俺のアリバイが成立せんのやろ?でもな、なんぼ口割ってもこれ以上は何もないから。」




乱暴に扉が閉められた。
出会った頃と比べて、明らかに情緒不安定な中間。
それ故に精神科医を狙ったのか?
と悪い憶測ばかりが頭をよぎった。



中島side

ここは俺の海賊船、ジョリー・ロジャー号の中。
ストーリーブルックに上陸して、ルンペルシュテルツキンと面識がありそうな男を見つけて攫ってみた。


中島「とりあえず、飯にしよっか。安田先生。」
安田「…お前、こんなことして何が狙いや?」
中島「お前ちゃうよ、中島健人。ケンティーって呼んでも良いよ。」


狙いなんて、たった1つしかない。


中島「ルンペルシュテルツキン………濱田崇裕の弱みは何だ?」
安田「弱み?そんな個人情報知ってどないすんねん………ひっっっ!」


普通にしては口を割らないから、
人質らしく刃物で脅したら、何とか絞り出していた。


安田「村上さん!最近、よく2人で居るのを見るよ。」
中島「ふーん。」


なんか、楽しくなってきた。

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時

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