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#2-36 ページ37

第36話 ハートの女王

中間side

《回想》
反逆で、父上は呆気なく死んだ。

「ごきげんよう。」
ジュン「ひっっ!虫が喋った!」

母上に連れられ逃げてきたのは、
それは不思議な国やった。

マルコ「そんなん、気にしない。すぐ慣れる。」

絶対無理。
こんな不思議で奇天烈な世界で生きていけるはずが無い。

マルコ「逆らうヤツは、首をはねておしまい。」

ワンダーランドで権力を持ち始めた母上は、
女王に成り上がり、逆らう家来を粛清しとった。
そんな時に見つけたんや。
マサカドが隠し持つ帽子のポータルを。

マサカド「ハートの女王め。茶が飲みたいって言うから、せっかく外の世界から取ってきてやったのに!」
ジュン「あの!あなた、その帽子でワンダーランドの外に出られるの?」
マサカド「え?まぁ…」
ジュン「貸して!?」
マサカド「アカン!もうくたびれて破れそうなんや。」

その日は断られたけど、どうにか使えへんか朝から晩まで考えとった。
するとある日、ゲームに大敗した母上が逆上して私に刃を向けた。

マルコ「あんたが変な男にうつつ抜かしとるから、こんなことになるんやないか!!」

殺される!
すぐさま城を出て、マサカドの元へ向かった。

マサカド「また来たのか!?帽子は使わせへん!」
ジュン「それどころちゃう!母上に殺される!」

振り返ると、大量のトランプの兵たち。

マルコ「さぁ、覚悟なさい!」

振り上げられた刃。
私は咄嗟に、マサカドの背中を押して、
帽子のポータルからワンダーランドを抜け出した。

マサカド「うわああぁぁ」

きっと、母上はマサカドの首をはねたんやろう。
帽子を抜けて元の国に帰ってきたが、
戦争で荒れ果てた姿となっとった。

トモヒロ「……ジュン?」
ジュン「叔父上!」

久しぶりの再会に胸を撫で下ろすも…

トモヒロ「アキトが前線で踏ん張っとるけど、この国は負けてまう。」

アキトが生きているというだけで、もう満足やった。

ジュン「叔父上…私、あの王様と結婚する。そうすれば叔父上もアキトも助かるんやろ?」
トモヒロ「でも、それやとジュンが幸せになれへんやん!」
ジュン「私は王家に嫁ぐ身。国の為なら、この身を捧げます。」
トモヒロ「…わかった。」

こうして私は白雪姫の父親と結婚した。
すぐさま戦況が逆転し勝利した。
しかし…

ノゾム「ジュンちゃん!」
ジュン「…容易く名前を呼ぶな。母上とお呼びなさい。」

白雪姫を拒絶した。
母上にチクった恨みは一生消えない。

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時

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