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第27話 ダイヤの粉
中間side
中間「…………」
智洋「パパ!リチャードさんの作業場に着いたよ!」
藤井「なんや、糸車から様子が変やぞ?」
中間「そ、そうか?相性悪かったんかもな。」
プレハブの事務所に入ると、さっそく目当ての人物がおった。
リチャ「あ。女王…に王子?」
中間「意外そうな顔で見んな。」
リチャ「だってそうでしよ?こっちに来る前、敵対してたやん!」
やつは、七人の小人のうちの“おこりんぼう”。
作業場は、境界を越えて記憶を無くした“くしゃみ”と“てれすけ”がおらんから人手不足でカオスやと嘆く。
リチャ「んで、ご要件は?」
智洋「ダイヤの粉ください!」
リチャ「ダメです。」
智洋「何で?」
リチャ「智洋くん、やつは極悪の女王やぞ?そんな大事な物渡せるかよ。」
藤井「使うのはブルーフェアリーだとしても?」
リチャ「んぐっ………」
どうした?
リチャード、藤原の名前を出した途端怯んだぞ?
藤井「ブルーフェアリーのナース姿、妖精の時よりも萌えるよな。」
リチャ「うんうん!」
藤井「しっかり者やし、話はおもろいし。」
リチャ「うんうん!」
え?なに?
リチャードってそうなん??
藤井「くしゃみとてれすけの見舞いって事にして、顔だしてやんな。短時間でも会いに行くことが大事やで。」
リチャ「さすが王子は恋愛マスターやな。」
そう言うと、リチャードは嫌な顔一つせずダイヤの粉を王子に手渡した。
中間「いや、態度……」
藤井「さーて。もうひと仕事やな。」
その後、ダイヤの粉を藤原に渡したら、みるみる魔法が蘇っていった。
そして……
藤井「お礼はリチャードにするんやで。食事でも誘ったらええやん。」
藤原「絶対します!」
おいおい。
目的が変わってもうてるぞー!
王子は満足気になって帰ってまうし。
自由すぎる。腹立つわ。
ボゥゥゥ
中間「おお!」
庭先に黄金色の火柱が立った。
智洋「パパの魔法も復活やね!」
こればっかりは王子に感謝やわ。
あとは、魔法の豆を復活させれば、二人は戻って来れる。
そうすれば、智洋は許してくれる。
中間「うっ…」
智洋「パパ?」
魔法を使った途端、急に頭に激痛が走った。
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時