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第23話 眠りの魔法
小瀧side
しげが戻って来るまで、
駿姫が夢で神山くんに会えた理由をずっと考えとった。
そしたら、僕達の記憶が戻ってすぐの時の話を思い出した。
《回想》
小瀧「ごめんな。心配かけて。」
重岡「ええよ。こっちもそれどころやなくてさ。」
小瀧「…何かあったん?」
重岡「中間。智洋が毒リンゴ食ってん。なんとか生き返ったけどな。」
駿姫は糸車。
神山くんは毒リンゴで眠らされたことがある。
ということは………
小瀧「次は僕が行く。僕も毒リンゴの被害者やから。」
◇
藤井side
中間「俺の指示やない。智洋がすぐ来てやって。」
朝っぱらから女王に呼び出された。
しかも…
濱田「どうして集合場所がうちやねん。」
村上「まぁまぁ、お茶でもどうぞ。」
智洋「では、お言葉に甘えて。」
中間「どこでそんな言葉覚えてん……」
智洋はお茶をすすると、こう話を始めた。
智洋「おとぎの森は存在してた。」
濱田・村上・藤井「「「え!?」」」
智洋「そして、しげと先生は帽子の魔法でおとぎの森に行ってしまったんや。」
望とエマの足取りを掴んだと意気揚々の智洋。
智洋「昨夜、寝とったら夢の中で眠り姫と遭遇したんよ。二人の名前を言ったら、一緒に行動しとるんやて。」
濱田「夢?またそんな戯言を…」
智洋「出会った場所は炎に包まれとった。2回やったら、これ。」
藤井「ぇぇえ!?」
智洋は両手と額にできた痛々しい火傷跡を俺らに見せた。
智洋「眠り姫って、糸車の針に指を刺して呪いが掛かるやん?俺もこの間、毒リンゴを食べて眠らされたから、それで交信が出来たんかと思うねん。」
探偵の名推理の如く、智洋は話を続ける。
智洋「お互い、また寝たら情報を得られるんやないか?」
中間「ただし俺はこれ以上、智洋を危ない目に合わせたない。やから、俺が代わりに行こうと思う。だから濱ちゃん、俺に眠りの魔法を掛けてくれ。糸車、あるやろ?」
濱田「……なるほどな。それでうちな訳ね。」
何回喧嘩して仲違いになっても、淳太とはいっつもこうやなって呆れながらも糸車を引っ張り出してきた濱田。
濱田「さぁ、陛下。いつでもどうぞ。」
中間「おん……いっ」
女王は糸車の針に指を指した。
そして、間もなく眠りにつく。
しかし………
中間「はっっ!!!」
女王の眠りはすぐに覚めてしまった。
智洋「パパ、眠り姫に会えた?」
中間「いや………」
でも、心無しかゲッソリして見えるのは俺だけか?
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時