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第22話 ジャックと豆の木
重岡side
重岡「無理!マジで無理!おい、ケンティーどこ行ってん?」
木の蔓に足を取られながらも、なんとか地上に降りてこれた。
けど、見上げると、巨人も俺を追って木を降りとった。
重岡「のんちゃん!早ぉ、この木切って!巨人が追ってくる!」
小瀧「え?ケンティーどうしてん?」
重岡「アイツ逃げよった!」
小瀧「わかった!こじけん、剣借りるで!」
小島「私も手伝います!」
ｸﾞｧｧ
ﾄﾞｼｰｰｰｰﾝ
重岡「き、消えた…」
小瀧「ケンティー……」
重岡「裏切ったんや｡しゃぁないやろ｡」
どうにかこうにか降りて来れた｡
俺を見捨てたケンティーには悪いけど、
これでトントンや｡
小瀧「魔法の豆、あった｡」
重岡「あったんやけどなぁ……」
ポケットから、干からびた豆を取り出してみんなに見せた｡
小島「これでは使い物になりませんね｡」
小瀧「そんなぁ……」
重岡「ワカメみたいに戻らんかなぁと思って取ってきたんやけど、やっぱあかんかぁ……」
道枝「ワカメ?」
小瀧「こっちの世界には、乾燥した食べ物を水で戻すってやり方があんのよ｡」
小島「やってみます？駿姫の火傷用に汲んできた水がまだあるので｡」
俺達は試しに枯れた豆を水につけてみた｡
けど、何も起こらなかった｡
重岡「あかんかぁ｡くそっ｡」
小瀧「あ!そうだ｡駿姫からしげに大事な報告がある｡」
俺の目ををまっすぐ見る駿姫｡
道枝「智洋さんという方に会いました｡」
え?智洋!?
重岡「どこで?」
道枝「夢の中です｡」
小瀧「しげが豆を取りに行ってる間に、休んでたんや｡そしたら、駿姫の夢に燃える部屋が出て来たんやて｡」
道枝「男の子が見えたので助けに行ったら、智洋と名乗りました。でも、この夢は不思議で、起きたら実際に火傷をしとりました｡」
そう言って、駿姫は両手の痛々しい火傷跡を俺に見せた｡
道枝「この夢は、こことあなた方の世界を繋いでいるかもしれません｡」
小瀧「そしたら、マルコがそっちに行きたがってるって伝えられるかも!」
小島「逆に向こうも何か情報を得ているかもしれませんね｡」
重岡「いや、待てって!また火傷してまうやん｡なんなら、智洋だって同じかもしれん!」
これ以上、二人に危険な目に合わせたないやん!
小瀧「それなら、考えがある｡」
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます！グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました！ (2021年10月31日 3時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です！巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年9月17日 13時
