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#2-20 ページ21

第20話 炎に包まれた二人

智洋side

とりあえず火傷用の軟膏を塗って、もう一眠りすることにした。
すると、またさっきの火事現場。
今度は遠くから声がする。






「誰かいませんか?大丈夫ですか?」






俺を探してる…?




智洋「はーーーい!聞こえますかぁーー!?」






熱い炎をかき分けながら、声がする方へ走る。
うっすら人影が見えてきた。






智洋「俺は智洋!俺を探しているのはあなたですか?」






目の前に現れたのは、それはとても可愛らしい格好をした少年やった。





道枝「見つけた!私、ミチエダ国の駿姫。あなた、智洋くんって言うのね!」
智洋「駿姫………もしかして、そっちに重岡大毅と小瀧望という人いませんか!?」
道枝「…なんで知ってるの?」
智洋「おるんやね!?その二人は俺の大事な家族なんや!……うわぁ、熱い!あっっつ!あああ!」






俺は熱さに耐えきれず、目が覚めてもうた。







智洋「ミチエダ…ミチエダ………」






さっきより悪化している火傷なんてそっちのけで、
童話集をめくっていると……







智洋「あった。眠り姫。………と、いうことは二人はおとぎの森におるんや!」






時計は2時を指していて、真夜中。
でも、一刻も早く伝えたくて、怒られるの承知でパパを起こしに部屋に向かった。






智洋「パパ!起きて!」






ノックもせんと部屋に入ったら、呪文の本とにらめっこしとるパパがおった。







中間「どうした?こんな夜中に。」

智洋「魔法の調子は?」

中間「………さっぱり。何かにまだ封じられてる気がすんねん。」

智洋「そっか………あっ、あのね!二人の居場所がわかったんや!」

中間「え!?どこ?」

智洋「おとぎの森におる!」

中間「え。呪いで全ての人間がこっちに来たはずやと思っとった。」

智洋「夢の中で眠り姫に会うてん!二人の名前言ったら、一緒やって!」

中間「そっか………智洋でかした!」






パパは俺を力いっぱい抱き締めて、頭を撫でてくれた。
今までなら、またバカバカしい空想してと怒っとったパパやけど、もう違う。






中間「………ちょっ、お前、おでこ火傷してるやん!」
智洋「あっ、そうやった!」





体張ってまでやるのは良くないと、やっぱり怒られてもうた。

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時

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