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#2-18 ページ19

第18話 荒れ果てた集落

重岡side

重岡「え…嘘やん。」




また丸一日かけて集落に戻って来たら、
集落の人々は皆殺しにされてとった。




道枝「きゃあああ!」




振り返ると、駿姫が小島にしがみついとった。
小島は火の玉のこと、疑って悪かったと頭を下げた。




小島「実は、あなた方の後をつけていました。それが不幸中の幸いとなったようです。ずっと調べてました。全て、丸山と名乗る男の仕業かと思います。」
小瀧「アイツの正体は、極悪のジュン女王を生み出したマルコ妃やからな。」





マルコはストーリーブルックに行きたがっている。
何としてでも阻止せな。





道枝「あっ…………」





微かな小声で駿姫が呟く。





重岡「どうした?犬でもおったか?」
道枝「人………あそこ……生きてる。」




指さす先には、微かにモゾモゾ動く人影がひとつ。





小瀧「生存者か!?」






駆け寄ると水が欲しいと訴えるので、小島が井戸から汲み上げてきた。





「………ありがとう。助かった。」
重岡「なにがあったんや?」
「マルコ妃の魔法にやられた。煙を吸ったら、続々と倒れていきました。」
重岡「君、名前は?………右手もやられたんか?」
「俺はケンティー。手は元々で、こんなんだから周りは俺のことフックって呼んでるよ。」





………なるほどな。
ピーターパンのフック船長ってやつか。
ってことは?






重岡「…何が目的や?」
小瀧「え、どゆこと?」
道枝「マルコ妃にやられたんですよね?」
重岡「知らんのか?フック船長は悪役やで?」





この世界がおとぎ話で出来ているのなら、
コイツは絶対に裏がある。
小島が持っていた剣を首元に向けた。






ケンティー「っっ…行かなきゃいけないところがあるんだ。ここではない世界に。」





それって、ストーリーブルック?






ケンティー「ルンペルシュテルツキン。そっちにいるんでしょ?右手、アイツにやられたんだ。」
小瀧「逆恨みかよ。」
重岡「とはいえ、目的地は一緒ってことか。」
小瀧「…しげ?」







俺は賭けに出た。






重岡「おい、フック。俺と組むか?」
ケンティー「………面白そうだね。向こうに行くには、魔法の豆が必要なんだ。」
重岡「ジャックと豆の木か。」






こうしてフック船長ことケンティーと魔法の豆の木を目指した。







その頃、ストーリーブルックでは…



智洋「ん………んん……あちっ」




智洋は夢の中でうなされていた。

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時

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