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第15話 濱田の過去
濱田side
境界線を越えたら、記憶が消える。
それは、探しているあいつとの記憶も…
濱田「くそっ!」
◇
《回想》
俺は元々、魔法なんて持たないただの男で、
おとぎの森でひっそりと暮らしとった。
『あなたー、手紙が来とるよ!』
招集礼状が来るまでは。
この国は数年前から隣国と戦争状態やった。
『王様の為に戦えるなんて、自慢のパパよ。』
そう言ってお腹の中に宿る新しい命に声を掛ける。
妻は、俺が戦地へ行く事は誇り高き事やと疑わなかった。
けど、俺はそんな妻を裏切った。
◇
遠征は死と隣り合わせやった。
俺は、生まれてくる命に会えない事に恐怖を覚えた。
バキッ
濱田「…………ぁぁぁぁぁぁ!」
恐怖に苛まれて、俺は自分の左足目掛けて、
ハンマーを振り落とした。
おかげで兵から退く事となり、左足を引きずりながら家路についた。
濱田「ただいま。」
『おかえりなさい…え?どうして?』
妻の腕の中では赤ん坊が眠っとった。
濱田「ただいま。おとんやで。」
『ねぇ、その足…戦って怪我したんと違うでしょ?』
妻の勘は鋭かった。
『この臆病者。…国の恥。』
この日を境に、妻は荒れていった。
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時