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第14話 異世界への扉
重岡side
丸一日歩いたやろうか｡
ここはのんちゃんが暮らしとった城の中｡
と、言うことは、俺にとっちゃ実家ってやつ｡
小瀧「懐かしい…ベッドにゆりかご…あの日のままや｡当の本人たちは変わってもうたのにな｡」
ははっと、虚しく笑うのんちゃん｡
重岡「のんちゃんのせいちゃうやん…なんやこれ?ドア?」
小瀧「あ!これこれ!例の扉｡」
向井「これか…」
コージが魔法の扉に手を伸ばす｡
その瞬間、鏡にその姿が映し出される｡
重岡「ん?コージ?」
小瀧「…触るな!」
コージの手を払うのんちゃん｡
小瀧「お前、コージちゃうやろ?鏡に映った姿、コージちゃうかった!お前誰や?」
コージの姿をした偽物は稲光に包まれた｡
「さすがやね｡白雪姫｡」
重岡「え!?丸山さん??」
そこに居たのは、牢屋に閉じ込められとったはずの丸山さんやった｡
小瀧「丸山…マルヤマ………はっ!マルコ妃!」
重岡「はぁ?え?丸子?」
小瀧「ちゃうよ!マルコ妃!中間淳太のおかんやん!!」
はぁぁぁぁぁぁ!?
小瀧「男になっても面影がありますねぇ｡」
丸山「…イヤミか?」
小瀧「それよりおたくの娘さん、やり方が雑過ぎんのよ｡」
丸山「ジュンは…元気にしとる?」
小瀧「あんたによく似て、みんなの嫌われ者ですわ!」
丸山「まぁ、話しとる暇は無いのよ｡」
マルコ妃は扉に手を掛ける｡
アカン!この扉を使われてまう！
なんか無いかとポケットに手を突っ込むと…
重岡「!?…こうするしかない｡」
俺は力いっぱい、マルコ目掛けてタックルし、
重岡「行かせてたまるかぁぁぁ!!」
ポケットから見つけ出したライターで、
俺は扉に火をつけた｡
丸山「あっっっ｡くそっ｡」
マルコは稲光と共に消えていった｡
そして、扉は真っ赤な炎に包まれた｡
重岡「ごめん｡唯一の退路、絶ってもうた｡」
小瀧「…しゃあない｡」
重岡「もし、マルコが智洋を襲ったらと思ったら、怖なってん｡」
小瀧「すっかり親の顔やね｡」
よしよしと俺の頭を撫でるのんちゃん｡
重岡「なぁ、笑わへん?」
小瀧「え？笑わんよ｡」
重岡「お母さぁぁん!めっちゃ怖かった!」
小瀧「ﾌﾌｯ。ほら、気が済むまで泣きや?」
重岡「今、笑ったやろ?」
小瀧「笑ってへんし｡」
人の胸の中で泣くなんて、今までしたこと無かった｡
小瀧「何としてでも、ストーリーブルックに帰ろう｡」
重岡「絶対やで｡」
友達としてでは得られない絆が生まれた気がした｡
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます！グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました！ (2021年10月31日 3時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です！巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年9月17日 13時
