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第13話 境界線の壁
濱田side
東京、大阪、福岡、北海道。
濱田「沖縄は…ありえへん。」
旅行雑誌が散らばるカウンター。
俺は俺で、呪いを解きたかった理由がある。
村上「ふぁぁ〜。おはようさん、崇裕。」
濱田「おはよう、信ちゃん。ずいぶんとお寝坊さんやな。」
村上「病院おったから、体内時計がアホなっとんねん。……あ、崇裕。流し汚いから掃除しといたわ。」
ムラコのリクエストで、
俺のことは崇裕、ムラコは信ちゃんと呼び始めた。
鏡で見る逞しくなった自分の姿に、
ムラコは無いわと思ったらしい。
あの頃みたいに、俺らは同居を始めた。
掃除も、眠れへんからしとっただけやろ？
村上「旅行するんか？」
濱田「まぁな。信ちゃんはどこがええ？」
村上「崇裕の好きなとこ行ったらええやん。なんで俺の意見が必要やねん。」
濱田「…二人で行こうと思っとる。」
村上「え。ほんま？………あっでも、野郎二人で行くもんちゃうやろ？」
濱田「関係ないやろ。最近はブックカフェって、洒落た本屋があるみたいやで？」
村上「何それ！？行きたい！」
本の話となると、やっぱり興味津々の信ちゃん。
しかし、この希望はすぐに打ち砕かられる。
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
「大変や！」
濱田「いらっしゃい。おや、リチャードくんどないしたん？」
息を切らしてやってきたのは、
土木工事をしているリチャードくん。
七人の小人の1人。
リチャ「境界を超えた工員が記憶喪失になった！俺たち、呪いが解けても町から出られへん！！」
……なんやと？
村上「え…じゃあ、旅行…」
濱田「…くそっ！」
境界の外に出られへんのなら、
呪いが解けた意味が無いやんけ！
濱田「何のためのストーリーブルックやねん。やっと、探しに行けると思うたのに。淳太め…全身緑色になってまえ。」
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます！グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました！ (2021年10月31日 3時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です！巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年9月17日 13時
