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#8-13 ページ14

第13話 医師の預言

小瀧side

《回想》
「お腹の子は悪魔や。姫が見た夢は正夢となるやろう。いずれ災いが、二人の身に降り掛かる。」





おとぎの森での医者ってのは、
お祈りとか呪術で病気を善くしていこうといったやり方。





「竜の卵って知っとるか?いかなる災いも身代わりになってくれるらしいで?」



私がエマを身篭っていた当時、
クインスと名乗った医者が、
私たちに竜の卵探しを勧めたんやった。
全ての記憶を思い出した今、
町長さんはクインスとよく似てる。
でも、声が別の誰かに似てる気がすんねん。
それがまだ思い出せへん。
誰やろう?



藤井「なぁ?このベルなんなん?」



ハッ!!
せやった。
ジュンちゃんが火災報知器を鳴らして、そのまんまや。



小瀧「行くで!」
藤井「どこに?」
小瀧「エマたちを助けるんや。」



東館の精神科に着くと、とっくに鍵を手に入れたジュンちゃんが待ち構えとった。



小瀧「ごめん。遅くなった。」
中間「のんちゃん………その姿。」
小瀧「戻った。全部。」
中間「おかえり。流星も。」
藤井「おう。寝起きやがら、だりぃ。」
桐山「そんな王子に差し入れ。好物やって聞いたけど?」



そう言って、キンキンに冷えたエナジードリンクを差し出すロビンフッド。



小瀧「え。まって。桐山さん、死んだはずじゃ……」
桐山「おん。ここのは死んだって聞いた。」
藤井「だぎゃーす。ゴクッ…………ゴクッ……………ってことは、ここじゃない桐山さん?……あっ、こぼれた。」
桐山「飲みながら話すなや。まぁ、そんなとこ。違う世界線から来たんや。」



そんな二人を見てると、
左手薬指に指輪が光っとった。



小瀧「えっ?ジュンちゃん、指輪……」
中間「うん。」
小瀧「ホンマに?おめでとう!!お祝いせなな!」
中間「ありがとう。全部上手くいったら、智洋としげにも祝ってほしい。」
小瀧「絶対助けよ!みんなでお祝いしようや!」

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作者名:るびぃ | 作成日時:2023年1月22日 21時

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