煉獄家 ページ5
◆A
『…変じゃ、ないかな』
最近、隊服に慣れすぎたから…。
いや、別に気合いとか入れなくていいんだ。
煉獄さんと出かけるだけじゃないか。
準備を終えると、外に誰もいないことを確認して部屋を出る。
他の人に見つかったら少々面倒だ。
「何してるんだ?A」
『っ!……ぁ、炭治郎』
炭「どこか出かけるのか?今日は休みだからな」
『あー…うん、ちょっと』
炭「…」
ニコニコと近づいてくる炭治郎。
頭を撫でられ、
炭「Aは可愛いぞ!頑張れ!」
『え…? ありがとう…?』
炭「気をつけてな」
何故かそう言われ見送られた。
蝶屋敷の少し離れたところで、煉獄さんを見つけた。
『お待たせしました』
煉「うむ、では行こう!」
『…』
どこに行くんだろう…。
ついて行くと、一件の家に到着。
『…あ、あの……ここ、って…』
煉「俺の生家、煉獄家だ!」
『なんで…!』
「あ、兄上!」
中から煉獄さんに似た男の子が現れた。
男の子は私に気づくと、頭を下げ挨拶をした。
「はじめまして!煉獄千寿郎です」
『は、はじめまして…、竈門Aです』
千「! 父に頭突きした方のご兄妹ですね!」
『ソノセツハスミマセンデシタ…』
煉獄さんが眠ってるあいだ、
炭治郎は蝶屋敷を抜け出して煉獄家に来ていたらしい。
その話は翌日聞いた…。
帰りに鋼鐵塚さんに追い回されたとか…
煉「父上はおられるか?」
千「はい。部屋にいます」
煉「A、着いてきなさい」
『…、』
千寿郎くんに頭を下げ、煉獄さんについて行く。
なんか…千寿郎くん、やたら嬉しそうにニコニコしてたな…
煉「父上、杏寿郎です」
「…あぁ、」
『…』
部屋に入ると、これまた煉獄さんに似た男性。
煉「父の愼寿郎だ」
『は、はじめまして、竈門Aです』
愼「あぁ……、君の兄の頭突きは、結構痛かった」
『ほんとにすみませんでした!』
冷や汗が止まりません…。
炭治郎、帰ったら覚えとけ
愼「ところで、どうした杏寿郎。誰かを連れてくるなんて…継子か?」
煉「いえ。……俺の大切な人なので、父上や千寿郎にも会わせたくて連れてきました」
『…』
愼「…そうか、」
愼寿郎さんは、素っ気ないながらもどこか嬉しそうな顔をした。
愼「A、さん」
『は、はい』
愼「杏寿郎は…俺と違って、強く、真面目で優しいやつです」
『…』
煉「…」
愼「…杏寿郎を、よろしく」
『…はい』
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紫華 - 終わり方がいいですね‼︎続き楽しみに待ってます! (8月24日 9時) (レス) @page28 id: 7aa6fe7fca (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (5月19日 17時) (レス) @page26 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (2023年4月10日 3時) (レス) @page23 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2023年1月3日 18時