敵わない ページ29
*A
姉「それなら、望み通りに――っ」
『！』
複数の糸束が攻撃をしてくるのを避けていく。
姉「避けるばっかりじゃ私の頸は斬れないわよ」
『っ……』
みんなの方にも気を張らないと……
炭「A、後ろだ！」
『！』
炭治郎の声に振り向くと、糸束が鞭のようにしなって弾き飛ばされる。
姉「安心して。あんたを殺すまでそいつらには手は出さないから、こっちに集中しなよ」
『……』
自分も強くなったとはいえ、姉の方もあの時より人を喰らってるはずだから……強くなってる。
現に、煉獄さんたちも捕まった。
無数の糸束や細い糸を操る姉に、距離を縮めることが難しい。
迫ってくる糸を避ければ、避けた先にまた糸が攻撃してくる。
姉「確かに動きは早くなったようね。でも私にはついてこれないでしょ！」
『っ……、』
糸が掠れては治癒を繰り返し、糸を切ってもまた直ぐに糸が出来る。
やっぱりキリがない……近づいて頸を切るしか……
『！』
模索しながら戦っていると、足を取られた。
糸が絡み、後方に投げ飛ばされる。
やっぱり強い……隙がない。
姉「ね？ 今のあんたでもあたしには適わないでしょ」
『……』
姉「あんたを殺すのは私も惜しいけど、あの方に認めてもらえれば、私も十二鬼月の仲間入り。この前、上弦ノ陸があんたらに殺されたから、あたしも一気に上弦になれるのかな？ 本当は生きて連れてこいって言われてるけど……」
『っ……』
姉「……」
お喋りな姉が近ずいてきた隙に刃を振るうが、瞬時に避けられた。
◆炭治郎
Aが飛ばされ、鬼も森の中に消えた。
Aの血のにおいが強い……、怪我が治りきってないんだ。
伊「おい、なんも聞こえねぇぞ！あいつやられたのか！？」
炭「いや、大丈夫だ……でも、、」
いつやられてもおかしくない……。
煉獄さんの言う通り、あの鬼は遊郭の鬼くらい強い感じがする……柱さえも捕まってるんだ。
そんな鬼と、ひとりで……
炭「くそっ……この糸さえ解ければ…」
瞬間、ボロボロになったAが森の奥から飛ばされてきた。
そして、鬼も戻ってきてAに攻撃を仕掛ける。
『っ……！』
炭「A！」
Aはすぐに立ち上がり、元に戻った透明の刃で手を切りつける。
その傷ですら治らなくなってる。
傷が治らないから、体力も戻らないんだ。
鬼が再びAに詰め寄った瞬間、鬼の体が吹き飛ばされた。
炭「！？」
『…！』
→
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紫華 - 終わり方がいいですね‼︎続き楽しみに待ってます！ (8月24日 9時) (
レス) @page28 id: 7aa6fe7fca (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！！ (5月19日 17時) (レス) @page26 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (2023年4月10日 3時) (レス) @page23 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妄想たのしい | 作成日時：2023年1月3日 18時
