目覚め ページ2
◆A
『しのぶさーん!』
朝から慌ただしく蝶屋敷を駆け回る。
炭「あ、A。どうしたんだ?そんなに急い…!?」
『しーのーぶーさぁん!!』
炭「…なんだ」
それは数分前…
『…意外と柔らかいんですね』
何の話って…
煉獄さんの髪の毛ですよ。
色形から固めなのかなと思ってたけど、触ってみると柔らかい。
『…』
フワフワと髪に触れているとスっと開く煉獄さんの目。
『!』
煉「…A」
『あ…』
『しのぶさーん!』
バタバタと駆け回り、しのぶさんがいるであろう部屋に駆け込んだ。
『しのぶさんっ!』
胡「Aさん、そんなに大きな声で叫ばなくても聞こえてますよ。ここには病床人がいるんです。あまり騒がしくすると、強めの鎮静剤打ちますよ」
『スミマセン…』
そういうことを笑顔で言うんだ。この人は…、
『あの、しのぶさん。煉獄さんが目を覚ましました』
胡「…分かりました。すぐに行きます」
しのぶさんと一緒に煉獄さんの元へ戻る。
胡「煉獄さん、身体はどうですか」
煉「うむ、不思議と痛みもない」
『…』
煉「どれくらい眠ってた」
胡「3ヶ月くらいですね」
煉「3ヶ月か!」
いつもの煉獄さんだ。
しのぶさんはテキパキと包帯を変えたりしている。
そして、最後に注射器を取り出し、煉獄さんに注射。
『…しのぶさん、それなんですか』
胡「鬼の細胞を壊す毒です。人間には無害なのでご安心ください」
『…え……え!?し、しのぶさん…それは…それはつまり…』
胡「はい。半鬼のAさんや鬼の禰豆子さんが接種すれば、死にます。間違っても扱わないでくださいね」
そんな笑顔で…
っていうか!煉獄さんにやっちゃって大丈夫ですか!?
『あ、あの…煉獄さん、く、苦しくないですか…?』
煉「うむ、なんともない!」
胡「そうですか、それはよかったです」
よかった!!
胡「Aさん。これは私の憶測ですが、恐らく、あなたの血で傷が塞がり、完治と同時に鬼の細胞は自ら消滅したのだと思います」
『…つまり、私の血は人を鬼にする力はないんですか』
胡「今のところ、そういうことのようですね」
『…』
胡「Aさんの血を調べさせていただいてもよろしいですか?」
『あ…はい』
しのぶさんと共に席を立つ。
煉「A、後で話がしたい。用が済んだら戻ってきてくれ」
『…はい』
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紫華 - 終わり方がいいですね‼︎続き楽しみに待ってます! (8月24日 9時) (レス) @page28 id: 7aa6fe7fca (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (5月19日 17時) (レス) @page26 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (2023年4月10日 3時) (レス) @page23 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妄想たのしい | 作成日時:2023年1月3日 18時