33.久しぶりの会話は最悪で(貴女side) ページ36
ジン「怪我したんなら言ってくれれば良かったのに。気付いたらいなくなってるんだもん。」
キッチンに戻ると、ハンバーグを焼いてるジンさんにそう言われた。
A「あ、すみません。何も考えてなかったです。」
考えるより体が先に行動しちゃうタイプなのかも。
ジン「まあ大したことなかったなら良いんだけど…。あ、後は俺やっとくから。Aは休んでて。」
確かに…、食中毒になったらまずいし…。
A「何かすみません…。今日はお願いします。」
ジン「任せろ〜。」
--------------
さて、暇になっちゃったな。
A「…あ。」
廊下の曲がり角を曲がると、Vさんとバッタリ会った。
テテ「げ…。」
げとは何ですか…。
とは何となく言えず、とりあえず挨拶する。
A「どうも。」
テテ「…何か用？」
Vさんとはこの1ヶ月丸々、まともに話してない。
そりゃ仕事で必要最低限の会話はするけど。
宿舎にいる時は全く話してこなかった。
A「用は無いですど…。」
テテ「…なら何で見てんの。」
A「…窓の後ろの、鳥を見てるんです。」
後ろの窓の外を確認するVさん。
テテ「…鳥なんていないじゃん。気持ち悪。」
…。
やっぱこの人、私のこと嫌いだなぁ。
まあ…今に始まったことじゃないけど。
それでも何か、ちょっと腹が立つ。
A「Vさんは、」
こんなこと聞こうなんて、全く思ってなかったのに。
A「日本人に何か嫌な思い出でもあるんですか？」
聞き終わって我にかえる。
テテ「は…？何でお前にそんなこと言わなきゃいけないわけ…？」
訂正しようと思った時にはもう遅かった。
Vさんのいつもよりも低い声に、少しドキリとする。
A「あ…、いえ、こんなこと聞くつもりなかったんですけど…。」
テテ「…そういう無神経なの、ホント無理。」
そう吐き捨てると、Vさんは立ち去った。
Vさんは拳を握って震えてた。かなり怒ってた。
A「……。」
私…何やってんだ…？
腹が立ったからって、聞いて良いことと悪いことの区別もつかないなんて。
A「…こんな無神経な人間だったっけ…。」
Vさんに受け入れてもらえないならそれで良いはずなのに。
ただの、マネージャーでしかないのに。
心に鉛が乗ったような、最悪の気分。
何であんなこと聞いちゃったんだろう。
こんなの、マネージャー失格だ。
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なーりん(プロフ) - テテ娘さん» コメントありがとうございます！当初は弱気のままでいこうと思ってたんですが、なぜだか強気になってしまいましたwわわっ、全然気が付きませんでした…！��(ﾟДﾟ)急いで追加しますありがとうございます(><) (2021年2月23日 22時) (
レス) id: bcfba23854 (このIDを非表示/違反報告)
テテ娘 - 面白いです！主人公意外と強気ｗ赤ずきんのコメントにホソクがいない。。。 (2021年2月23日 20時) (レス) id: ce6d783c61 (このIDを非表示/違反報告)
なーりん(プロフ) - アカリさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります！また何か間違い等ありましたら教えていただけますと嬉しいです！ (2021年1月14日 12時) (レス) id: d25c2abf30 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ(プロフ) - なーりんさん» すごく仕事がお早い！ありがとうございます(^_^) 一気に読みたい派なので、すごく更新早くて楽しく読ませて頂いてます！無理せず頑張ってください、応援してます☆ (2021年1月14日 11時) (レス) id: 81ff0d7f4c (このIDを非表示/違反報告)
なーりん(プロフ) - アカリさん» コメントありがとうございます！確認して訂正します！ (2021年1月14日 7時) (レス) id: d25c2abf30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーりん | 作成日時：2021年1月11日 2時
