第23話 ページ25
しばらくして目的地に着いたため、駐車場に車を停める。
「さて、行こっか!」
2人が降りたのを確認して鍵をかける。
「まずはちょっと早いけどお昼食べちゃおっか!2人とも何食べたい?」
「コーヒー」
「なんでもいいわ」
さて困った。弟のは食べ物じゃないし哀ちゃんはなんでもいいときたか。
うーん、特に食べたいものないんだよな。
「じゃあ、とりあえずフードコート行って、そこで各自好きなの買いましょ!」
2人ともその意見に納得したのか頷く。
フードコートは割と近くにあり、すぐに着いた。
「はい、お金。好きなの買ってらっしゃい。席取りしておくから。」
そう言って2人に千円札を2枚ずつわたす。
2枚は多いと思う人もいるかもしれないが、ここのフードコートには千円以上するものもたくさんある。だから、これぐらい渡しといた方がいいのだ。
お昼時で席がどこも込み合っていたが運良く目の前の4人席が空いたため、即座に座り、他の人が座れないようにする。
「姉ちゃん、席とんのはえーな。あ、これお釣りな。」
「たまたま、目の前の席が空いただけだよ?」
「美桜さん、お金払ってくれてありがとう。これ、お釣り。」
「え、哀ちゃんそんなのでいいの?遠慮しなくていいんだよ?」
「遠慮なんてしてないわ。私がこれを食べたかったんだもの。」
「ならいいけど…」
そう、哀ちゃんのお盆の上には某有名ファストフード店のハンバーガーとポテト、コーヒーが置かれていた。
お釣りも半分以上返ってきたのだ。
弟からのお釣りなんて数百円だったのに。
弟には遠慮というものを知ってもらいたいものだ。
「じゃあ、私も買ってくるから先食べててね。」
2人にそう言って私は席を立つ。
そう、私はこの時油断していたのだ。
昨日、事件が起こったのだから起こるはずがないと。
そして、弟の事件ホイホイの威力を舐めていたのだった。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時