第12話 ページ14
「へぇー。コインロッカーの鍵ですか。」
注文したカルボナーラを食べながらおじさまの話を聞く。
「ああ、先日亡くなった依頼人の兄の遺品からその鍵が出てきたらしいんだが、どこのロッカーの鍵だか分からねぇから探して欲しいってわけだ。
大事なもんなら棺桶に入れて、送ってやりたいからってな。」
どこのロッカーの鍵かを探す依頼かぁ…
それだけかな?
どこの鍵かを探すだけならそこまで手間暇かかる仕事じゃないだろう。
でも、それだけかな?
「でも、それ探せるの?」
「鍵ってのはな、大抵それを作った会社名とシリアルナンバーが入っているから、その会社に問い合わせてそのロッカーの納品先を聞けば、大体の検討はつくって寸法だ。」
「ふーん、意外と簡単なんだね。」
「まぁーな。」
「……そ、それだけなんですか?依頼内容は。」
「ああ、これで30万もくれるっつぅんだから美味しいだろ?」
「え?それだけで30万も貰えるなんて、めちゃくちゃ美味しい話じゃないですか!」
「た、たしかに…」
思わずそう言ってしまった。
安室さんも賛同する。
でも、それだけで30万も払うかな?普通。
え、その人の金銭感覚ちょっと疑うわ
金ってある所にはあるんだなぁ……
てか、探偵ってそんなに稼げるの?
教師やめて探偵になろうかな…
まあ、私には向いてないんだろうけど。
そんな事を考えながら、カルボナーラを食べ終える。
今は皆で食後のコーヒーを飲んでいるが、依頼人が来る気配は一向にない。
「こないね。依頼してきた人。」
「うん。」
「さすがに遅すぎません?結構時間経ってると思うんですけど…」
いや、ほんとに遅すぎる。もう、まちくたびれたよ…
「もしかしたら、この近辺にコロンボという店が他にもあるとか?」
「ねぇーよ。」
おじ様の言う通りこの近辺にコロンボはここだけだ。
ということは、なにか手違いがあって探偵事務所の方にいるとかかな?
「会う場所をここに変えようというメールにOKの返事はしたんですよね?」
「ああ、すぐに返信したしここで待ってるってメールもさっきから何度も送ったけど返事が来ねぇんだよ」
「なるほど。」
やっぱり、手違いが起きた可能性が1番高いか……
「ん?昨夜きた依頼人のメールとさっきのメール、アドレスが違ってるなぁ」
「え?」
その事から私の思った通り、探偵事務所にいるのではという事にな、急いでコロンボをでて、探偵事務所に向かった。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時