検索窓
今日:27 hit、昨日:3 hit、合計:283,705 hit

26. ページ26

…そんなこと言ったっけ。
やっぱりその場しのぎの目的の嘘は、崩れ落ちるのだろうか。



「……え、そんなこと言った?」

「…昔、デビューする前に、


俺が従姉妹を迎えに行く時に、
お前は居ないからいいなぁって」




…デビューする前。
ヌナが、いなくなった後。


きっとそれは、羨ましかったから。

姉でも、従姉妹でもいいから、側に居たかったからだ。


…寂しかったんだ。
…悔しかったんだ。






どうして、俺から世界で一番大切な人を引き離すのか、分からなかったから。

神様は何て意地悪なんだろう、と恨んでいた頃。





どうしようもなく子供で、
どうしようもなく受け入れられなくて、

…なんて、今もそんなに変わってないか。








「……そうだっけ」

「そうだったよ。


…まぁ、プライベートだし、
これ以上は踏み込まないでおく。




変なこと聞いて、ごめんな」








謝らないで、ヒョン。

ヒョンは悪くないよ。






……俺が、どうしようもなく馬鹿なだけなの。




「…ううん」

「寝れないのは分かるけど、あんまり夜更かしするなよ。じゃ」





そうヒョンが立ち上がってキッチンにコップを運ぼうとした時、




ふわり。





懐かしい、あの香りがする。








あぁ、きっと疲れてるんだ。
俺、どうかしてるな、なんて思って、
深く考えずに、そのままベッドに寝転んで、






貴方の夢を見た。

27.→←25.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (272 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
770人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

るるん(プロフ) - って書いてから続き読んだんですがあまりのどんでん返しに白目剥いたこともご報告しておきます! (2020年10月23日 12時) (レス) id: f74975a042 (このIDを非表示/違反報告)
るるん(プロフ) - つばきさんの文章から思い浮かべる情景や、気持ちの流れは素敵です。ですから、悪戯な評価で気を落とされていることが本当に悲しいです。あなたの作品で心が躍り楽しませていただいた読者がいることを伝えたくて初めてコメントさせていただきました。応援してます。 (2020年10月23日 12時) (レス) id: f74975a042 (このIDを非表示/違反報告)
るるん(プロフ) - 独創的で読み応えのある作品で、大好きな作品の一つです。作品の始まりが上京前日というのがクアァ!そうきたか!という感じでしたし、お姉ちゃんが自分の身辺をそのタイミングで明かすなんてエモエモのエモでございました。 (2020年10月23日 12時) (レス) id: f74975a042 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - お話いつもたのしみにしています!(*^^*)ずっと応援しています、無理のないように頑張って下さい!(*^^*) (2020年10月22日 17時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
SiN(プロフ) - 勝手ながら・・・私もちょっと思ってました。でも読んでみるとやっぱり私の好きなつばきさん作品なんです!お話しの続き楽しみにしてますね!勝手な意見すみませんでした(汗) (2020年10月22日 17時) (レス) id: bb3875de40 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:つばき。 | 作成日時:2020年10月22日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。