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地面からボコボコと無数の魔法生物が現れる。
「マッシュ・バーンデッド以外は私にとって必要ない。今ここで始末しよう」
魔法生物たちが鳴き声をあげたとき、ウォールバーグは自身の魔法を使い、数名の人間を動けるようにした。
「細かい説明はあとじゃ。動ける者は魔人共の相手をせい。イノセント・ゼロの相手はわしがする。生徒たちは任せたぞ」
動けるようになったのは、マーガレット、ドット、ランス、マッシュ、そして神覚者のオーター、カルド、Aだ。
「早く下に行きましょう」
「そうですね」
Aはそこから飛び降りた。
観客席の生徒がいないところを伝って降りていく。
「すごい運動神経だ」
カルドがこぼす。
「(イノセント・ゼロが現れた…!早くウォールバーグ先生の加勢に行かなきゃいけないのに…)」
一刻も早くウォールバーグの加勢をしに行かねばならないのに、大量の魔人が阻む。
「チッ…!ブレイズ!」
Aの固有魔法。
今回は剣のようにした刃を雨のように魔人たちに降り注ぐ。
隣ではカルドが自身の腰に差している刃を抜いて、それを振っている。
「(イノセント・ゼロ… ウォールバーグさんの加勢に一早く行かねば…)」
「何だよコイツら…堅ってぇなぁ」
ぼそ、と1人Aは毒づいた。
後ろから砂が伸びる。
「こいつら一体一体が二本線クラスの実力を有しているか」
「オーター」
「それが本当なら凄く面倒ですね。しかも湧いてくるからキリがない」
話しながらもどんどんと魔人たちを切り裂いていく。
Aが空を見上げる。
「カルドさん、オーターさん、アレ…」
「チッ…落とすつもりか」
あちらに行きたいところだが、それも魔人たちが阻んでくる。
「あれ?キノコ頭くん走って行ってません?」
「なら大丈夫ですよ、カルドさん。私たちはコイツらを潰すことに専念しましょう」
「そうですね」
(
名前)がもう一度雨のように自身の刃を降り注いだ時、ふと何かが目に留まった。
「何アレ…」
Aが目を凝らすと、過去に一度話したことのある後輩、ドットだった。
「カルドさん、オーターさん、戻ってくるのでココは任せていいですか」
「え?いいですがなぜですか?」
「後輩たちに加勢してきます」
「ああ、行ってこい」
「ベビィズ」
Aが後輩のところへ向かうと、ちょうどランスが赤ん坊になった。
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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
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