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楽譜に包まれ、紫の光に包まれて、光が晴れたときに現れたのは…
「おいアレ…」
「子供!?」
「髪生えてる」
「アタシをこんな姿にするなんて、アナタって本当ギルティ」
「はっ…はわわわわわわ小指でバツつくってる」
「うわっ…ありえねぇ」
ボケツッコミのAがドン引く。
「…意味知ってたんですか?」
「…酔ったライオさんから」
「ソーデスカー…」
「あの…子供になってますけど」
「ただ子供になったわけじゃないわ。これはアタシ本来の魔力を解放した姿。その魔法をとくと見せちゃう…わ」
マーガレットは指を鳴らした。
「フー」
一瞬にしてマッシュの隣に移動し、フー、と息を吹きかけた。
「あふん…」
「キャアアアアアアアア」
「どういうことだ!?一瞬で動いたぞ!?」
「あいつ耳が弱いのか?」
「Aは何を?」
「あっ、いえ」
Aは自分の手を両耳にあて、耳を塞いでいた。
Aも耳が弱いのだ。
「魔力の解放は使える魔法の解放を意味するわ。つまり今のアタシは」
「もう充分です」
マッシュが攻撃しようとした時、すでにその場にはマーガレットはいなかった。
「あれ?」
「消えた!?」
「こっちよ」
「あんなとこに…」
マーガレットは闘技場の縁に足を組んで座っていた。
「言ったでしょ」
そしてすぐにマッシュに蹴りを入れる。
「今のアタシは音そのものよ」
「同じマッスルタイプの人間!?」
「そんな訳ないで…しょ」
指を鳴らし、違う方向から蹴り。
「何だ!?すげえ速さで移動している!?」
「(音に乗って移動する魔法…文字通り音速で移動している。捕まえようにも魔法が使えないようでは音より早く動くしかない)」
「(音速ってこれのことなのか…)」
「音が聞こえると同時にくる攻撃なんて」
「いくらなんでも…」
マッシュは壁に手をついて立っている。
「本当にタフね。でも…」
もう一度指を鳴らし、蹴りを。
「(仕留めた)」
しかし、煙が晴れたころには。
「(な…いない!?)」
「どうやって避けたんだ!?」
「どうやって…」
「(音が伝わる性質を利用したのか…音は気体よりも液体…液体よりも個体の方が早く伝わる。キノコ頭くんは壁に触れることで攻撃が届くよりわずかに早く音を感じとった…が、それを成しえることができたのは異次元の反射神経)」
「ムダよ。私は
マーガレットは指を構えたが、指は鳴らない。
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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
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