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「あ…Aちゃんとこの前のイジメてきた神覚者の人」
「なんで神覚者の立場にある方がここに?それに…姉さまも…」
「僕は君に興味があってね…少しゲームでもしないかい?次の試験までまだ時間もあることだし」
「半ば強制的に」
「(姉さまが喋ってくれた)」
「いやです。休みたいんで僕」
マッシュは拒否した。
「(神覚者相手にこの態度…)オメェ、大物になるよ」
「イエス、アイアム」
「…Aも説得…いや、手伝ってくれますよね?」
「…冗談はその狂った味覚だけにしていただけません?」
「(姉さまが拒否してる…)」
Aは感情が読み取れない顔で宙を仰いだ。
しかし実際は結構拒否している。
「まぁ私に拒否権なんてないんでしょうけど」
「相変わらず物分かりがいいですね。Aは。…僕は魔法人材管理局局長。魔法局に入る人間は一律に僕が審査することになっている」
「そうなんですか?」
「そうですよ」
マッシュがAに質問し、Aが答えた。
「僕に認められない限り神覚者にはなれないかもしれないなあ〜」
「え」
「遂に性格が歪み切りましたか?カルドさん、あなた今とてつもなく性格悪いですよ?」
Aが眉をひそめ、目を少し細める。レインと表情が似る。
「え?Aちゃん、ですよね…?レインくんじゃなくて」
「私は、Aです。レインじゃないです」
マッシュが困惑する程度には。
「…今から蜂蜜飲みますか?」
「飲んだら飲んだでレインたちが黙ってないでしょうね」
神覚者同士で数語かわし、またマッシュに向き合った。
「ん〜〜〜…まあ仕方ないかぁ〜僕は人材管理局局長だけど仕方ないかぁ〜」
「やります」
「(急に食い気味で…)」
「やります」
「(大丈夫かこの後輩?)」
あまりのチョロさに後輩が心配になるA。
「まぁタダでやらせるのもカワイソウだし、僕に勝てたらこの試験を無条件でパスさせてあげる」
「ちなみに何するんですか?」
「簡単なゲームだよ。アッチ向いてホイだ」
「うわ…」
「「アッチ向いてホイだって!?」」
「…超めんどくさいヤツですけど」
驚きの声をあげる2人にボソ、と呟いたA。
A自身、やられたことこそないが、他の神覚者がやられているところを目撃したことがあり、レナトスからも“絶対にやるな、めんどくせぇぞ”と忠告されてきた。
「のぞむところですね。その勝負、受けてたちましょう」
「(指の動きがすごすぎてまるで華のようだ)」
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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
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