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逃げ回るマッシュ。

その姿はどんどん小さくなる。

「あれ?小さくなっている」
「オレが魔法をかけた。こっちだ」
「(マックスだ)」

レインとAのルームメイトであるマックス。

彼の魔法によりマッシュは小さくなったのだ。

「ふぅ…行ったか…目が良くない死霊はその代わり音に敏感に反応する。そこさえ気をつければ大丈夫だ。オレの固有魔法は物のサイズを自在に変えられるんだ」
「それでさっき小さくなったのか」
「そういうこと」
「あの、ありがとうございます。試験なのに」
「何言ってるんだ。この試験どう考えても協力した方が効率が良いからね。つまりオレら2人は同盟を結んだのさ。2人で試験をクリアしよう」
「え…そんな急に…まあいいや。助けられたし」

死霊にバレぬように陰に隠れるフィン。
逃げ惑うドット。
こっそり移動するマッシュとマックスペア。

マッシュが石に躓く。

「おぉ…」
「すごいな」

しかしつんのめった状態をキープ。
音は立たなかった。

マックスたちは“セーフ”と確認しあい、移動を始めた。

マッシュがある方向を指さした。

指さした方向には、風船があった。

「やはりそうだ。死霊は鍵を中心に移動していたんだ。風船の下にあるのは空気入れ?」
「膨らませて割るだけなら簡単じゃん」
「わっ、バカよせ!明らかに」

マッシュが空気入れのようなものに触れた瞬間、“ファ〜ン”という気の抜けた音が鳴る。

死霊から逃げ回る2人。

「ハァ…ハァ…バカなのか…お前は…」

振り切った。

「やってしまいましたな、これは」
「他人事みたいに」
「あの風船、直接押すと音が鳴って死霊が追いかけてくる仕組みか…さてどうやって空気を入れるか」
「風船そのまま破いちゃえばいいんじゃないですか?」
「よし、死霊は見えない。今の内に破くんだ」
「うす」

またも音が鳴り、先ほどと同じ光景が。

「デジャヴ…」
「よく喋るんですね」
「その人に慣れれば、ですが」

言葉を交わす神覚者2人。カルドやウォールバーグには慣れたようだ。

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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萩野千紗 | 作者ホームページ:無い  
作成日時:2024年3月18日 22時

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