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「今から行われる予選“死霊の狩り場” もちろんこの予選を通過しなければ本戦には進めません。試合の様子はラフレの鏡を使って会場に中継、不正は通用致しません。それでは試合を開始します」
「とにかくカギを探せばいいんだな…。エスペシャル」
ルブランは死霊に魔法を放つが、微動だにせず斧を振り上げられる。
「ちなみにですがこの死霊、一切魔法が効かないのでご注意を。また、斧に触れた瞬間、ゲームオーバーとなり激痛と共に場外へ転送されます!」
「早い脱落者ですね」
会場に戻ってきたルブラン。彼を見てAが呟いた。
「早くも1名脱落。これで残りは11名となりました」
「とにかく死霊から逃げ、鍵を見つけるしかないってことか…」
「これはあくまで試験…敵から逃れるための魔法の使い方を見られてるってことか…?」
「まさにその通りです。死霊は魔法が効かない仮想敵。このステージ上という制限ではありますが、強力な魔法によってそう作られています。一個人の力ではどうしても立ち向かえない外敵が現れた際、逃げるという選択もまた立派な一つの戦術。この試験は逃げなければいけない状況下で如何に結果を残すのかが問われています」
「なんて悪趣味な…ガラの悪い学校だとは思ってたけどよ…」
「さあ、存分に逃げ回ってくださーい!」
鏡に映された1人の生徒。
「…あれってマッシュくんじゃ…」
「本当ですね」
死霊の腹を殴ったマッシュ。
「え?」
「フー…フー…」
「バカな!死霊が一撃!?」
「なんか腹おさえてフーフー言ってるし…」
「…オレが手も足も出なかった死霊を…あいつムチャクチャだ!」
「あとは鍵を探すだけですな」
「あくまで死霊は死霊。生き物ではありません。ダメージを与えてもすぐ回復しますのでご注意を」
「なんてこった…じゃあもう関わらないようにします…。にしても鍵の入った風船はどこに…」
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ろぉぜさん@リアル多忙につき低浮上(プロフ) - 続編、楽しみに待ってます!! (5月7日 17時) (レス) @page50 id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
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