二十四 ページ26
「こらこら、小松田くん。仕事を始めますよ」
小松田さんと事務室の前で少し立ち話をしようとした所に、別の先生がやって来た。
まるでだまし絵みたいな顔で驚いた。
小「あ、吉野先生。おはようございます」
吉「おはようございます。おや、天女さまも今日から仕事でしたね」
『若草りりこです。よろしくお願いします』
吉「吉野作造です。よろしくね」
『はい、お世話になります』
天女さまと呼ばれたので、わざと名前を言う時にそこだけ強調して、天女さまと呼ばれたくないアピールをした。
察したのかは知らないけど(忍者ならそれくらい察しろ)、まあ名前で呼んでもらえなそうだったらちゃんと言おう。
吉「では、仕事に移りましょうかね。今日はまず、テストとお手紙を学年ごとに分けます。そうしたら注文書類の整理などをしましょう」
小「はぁい」
『わかりました』
小松田さんと机を並べて、私が低学年のを、小松田さんが高学年のを分けることにした。量こそ多いし小難しいような書類もたまにあったけれど、単純すぎる事務作業なので、ものの１時間もあれば終わった。
『終わりました。これはどうしたらいいですか？』
小「えぇっ、もう終わったの？早いねぇ」
吉「小松田くん、あなたは遅すぎるんですっ。でも、天女さまも早いですね。では、小松田くんのを手伝ってください」
『わかりました』
小松田さんに、どこらへんまでやったかを聞いて、気付かれないように難しそうな物を私に、比較的簡単そうな物を小松田さんに振り分けた。
小松田さんは「りりこちゃんはすごいね、もう慣れたの？」と平気で話しかけてくれたけど、正直、吉野先生の勘ぐるような視線の中は居たたまれなかった。
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まる(プロフ) - いおらんさん» ありがとうございます！コメントとても嬉しくて励みになります！ (2019年8月2日 19時) (
レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - とても話が好みで楽しく読ませてもらってます(^^)更新頑張ってください！ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 60ac9a4c80 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 桜ノ夢さん» ありがとうございます！初めての作品なのでとても緊張しながら書いているのでとても嬉しいです。タイトルについてはこれからのストーリーをお楽しみにしていてください！ (2018年11月18日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ夢 - まるさん！この作品とても面白いですね！私、これ読んだ後、｢ふぅ〜面白かった…な…え！？何この題名！？夢主消えるの！？｣って思いましたから← (2018年11月13日 22時) (レス) id: 3556d0a5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2018年11月13日 21時
