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十九 ページ21

翌朝、早くに目覚めた私は顔を洗うために外に出た。ちょうど部屋を出た近くに井戸があったから、水を汲んでぱしゃぱしゃと顔を洗った。

そして顔を上げると、ちょうど隣に寝ぼけた様子の人が立っていたから挨拶をした。


『おはようございます』


するとその人は「おはようございまぁ〜す」とぽやぽやした声で挨拶してくれた直後、私の事に気が付いてあからさまにビックリした。


『ごめんなさい、驚かせてしまいましたね』

「いっ、いえ!別に、そんなことないです…」


びくびくと怯えた様子のその人は、目をそらしながら井戸の桶に手を伸ばした。
なるほど、ここでは私が「天女」という肩書きを持っているだけで、人は目も合わせてくれないのか。


カンッ


顔を拭いていると、桶が落ちる音が聞こえた。


「あっ、水が」


あろうことか、その人はもう手の届かない所にある桶を取ろうと、井戸に身を乗り出した。
勿論、バランスを崩して落ちそうになる。私は慌ててその人に手を伸ばした。


『危なっ…』


間一髪のところで、その人の上半身を引っ張り助けることができた。心臓がバクバク言ってる。



『危ないですよ。気を付けてくださいね』

「わぁ、本当ですね。助けてくれてありがとうございます」


心臓に毛でも生えてるのかって程ケロッとしてるや。なんだか力が抜けて、まぁいいや、と思ってしまった。

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まる(プロフ) - いおらんさん» ありがとうございます!コメントとても嬉しくて励みになります! (2019年8月2日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - とても話が好みで楽しく読ませてもらってます(^^)更新頑張ってください! (2019年8月2日 12時) (レス) id: 60ac9a4c80 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 桜ノ夢さん» ありがとうございます!初めての作品なのでとても緊張しながら書いているのでとても嬉しいです。タイトルについてはこれからのストーリーをお楽しみにしていてください! (2018年11月18日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ夢 - まるさん!この作品とても面白いですね!私、これ読んだ後、「ふぅ〜面白かった…な…え!?何この題名!?夢主消えるの!?」って思いましたから← (2018年11月13日 22時) (レス) id: 3556d0a5e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2018年11月13日 21時

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