十二 ページ14
ある日、女の子が降ってきた。
女の子はみんな、平成という時代からやって来た。
なかなか信じられない出来事だったが、始めはみんなその女の子を不憫で可哀想だと思い可愛がった。
だが、その女の子はその境遇を利用し始めたのだった。
自分は天女だから、天女様に向かって、
立場と言うか、自分につけられた肩書きを振りかざしては酷く横暴に立ち振る舞い、学園をめちゃくちゃにした。
上級生や先生たちの目の届かない所で下級生をいじめたり、わがままを言っては困らせたりと、本当に酷かったそうだ。
そんな感じに、一通り学園を荒らしたら、どの女の子たちも上級生によって暗殺されるか勝手に消えたりしていた。
「とまぁ、そんな所じゃな。だから、皆若草りりこ、お前を警戒しているのじゃよ」
『そうだったんですね』
ひとまず理由が分かってよかったし、この学園が今どういった状況におかされているかを知ることが出来た。
『じゃあ、私もここにいてはいけないじゃないですか。
その、私も天女と呼ばれる者なんでしょう?だったら、そんな異物をわざわざ置いておく必要は無いと思います。
もしも学園長先生がおっしゃるならば、私は今すぐにでも』
「まあ落ち着くのじゃ。実際、そなたがここに居ることを好ましく思う者は少ないだろう」
少なくじゃない、ゼロだよ。と心の中で悪態をついた。
私はただ単に、今すぐにでもここを立ち去りたかっただなんだから。
「しかしの、わしはそなたはここに居る方が良いと考えている」
「学園長先生!」
私よりも先に黒装束の人たちが腰を浮かせて反発した。いいねいいね、もっとやれー。
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まる(プロフ) - いおらんさん» ありがとうございます!コメントとても嬉しくて励みになります! (2019年8月2日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - とても話が好みで楽しく読ませてもらってます(^^)更新頑張ってください! (2019年8月2日 12時) (レス) id: 60ac9a4c80 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 桜ノ夢さん» ありがとうございます!初めての作品なのでとても緊張しながら書いているのでとても嬉しいです。タイトルについてはこれからのストーリーをお楽しみにしていてください! (2018年11月18日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ夢 - まるさん!この作品とても面白いですね!私、これ読んだ後、「ふぅ〜面白かった…な…え!?何この題名!?夢主消えるの!?」って思いましたから← (2018年11月13日 22時) (レス) id: 3556d0a5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2018年11月13日 21時