＊貴方の素顔を見せて＊ 忍足侑士 【短編】

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ゆり「ご飯でしょ？すぐいくよ」




母「待っとるで」




そう一言いい、母は扉を閉めた




ゆり「……よし…」




私はある決心をして、




荷物を持ち上げてリビングへ向かった




＊＊＊＊＊




ゆり「行って来ます〜」




母「はいはいー」




昨日と似たような会話をして、




私はいつもの時間に家を出る




ゆり「……」




相変わらず、侑士の姿は見えない




もう来ないってのはわかってるから、




私は普通に学校への通学路を歩いた









歩いてる途中色々考えてて、




……浩介にあった時なんて言おうとか




侑士に説明しようか……とか




そんな事ばっかり考えてて




途中、おはようと声を掛けてくれる子にも、




大分素っ気ない返事をしてしまった気がする




ゆり「……ふぅ」




まぁ、別になんとも思ってないよね




と、いつの間にかついていた校門前で




私は一度立ち止まる




……そして、また息を吐いて




校門をくぐり抜けた

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