＊貴方の素顔を見せて＊ 忍足侑士 【短編】

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A「いってきまぁーす！」




母「気を付けるんやで！」




A「はーいはいはい」




まともに靴も履かず、




かかとががばがばのまま、私は玄関の




扉を開ける




A「ゆーｓ………あれ、侑士？」




まだ来てないのかな……




少し家の前に出て、左右を確認する




……が、人の影すらない




A「あ！もしかしてかくれんぼのつもりかー！？」




どーこーだー！子供みたいに辺りを探したが、





やはり侑士の姿はない




A「んー……なんでやろ」




疑問に思いながらも、まあいっかと




ポジティブに受け止めて、通学路を歩いた




＊＊＊




A「やっぱ寂しいもんだな」




一人で歩く通学路




話し相手もおらず、ひたすら鼻歌を歌う




A「あ、おはよー！」




隣のクラスの女の子「おはよ！」




隣のクラスの男の子「はよー」




A「あれあれー……一緒に歩いている

　 ……という事はまさか！？」




女「へへへ///」




男「そうなんだ〜//」




二人共顔を赤く染めて、




私にふにゃふにゃの笑顔を見せる




繋いでいる手も、なんだかぎこちない




微笑ましいなぁ…心の中でそう思った




てか、私って顔広いw

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