39 🐺目線 ページ39
そのままAを寝かせておいたけど、
起きた時に俺がいないと寂しがるかな?
そう思ってまたベッドに潜り込みAを抱きしめる
抱いたからこそよくわかる
こんな華奢な体で今まで良く頑張ってきたよ
俺よりも一回りもふた周りも小さくて
それなのに色んなものを背負っていた背中
それを少しでも俺に預けてくれたらいいのに
そこは切実に思う
『……ん、』
寝ぼけて俺の胸元に擦り寄ってくるA
最初は可愛いもんだと思ってたけど、
途中から俺の体に手が回ってきてしがみつかれるから
心臓が激しく脈打ってくる
『…オッパ…、好き…、』
小さく聞こえたその声に
BC「……Aッ、」
自分に対して言ってるわけじゃない
きっと本当の兄に対してなんだと思う
でも、こんなふうに抱きつかれて
年下の女の子からそんなこと言われれば
勘違いするのは許して欲しい、仕方ない事だ
Aを強く抱き締めてそれ以上しないように堪える
BC「……ッ、」
『…ん、あれ?ヒョン…』
…Aが目を覚まして…やばい、やらかしたか…
『…おはよう、ヒョン
おかげ様で和解してきたよ…』
良かった…、特に何も言わないし、寝ぼけてるのか?
そのままゆっくり体を離して
BC「……おはようA、
今日は久しぶりにゆっくりしようか」
『……ん、』
まだ目が開いてないA
こんな姿初めて見るからか、子供みたいに可愛い
うん、大丈夫だ、
いつも通りに行ける
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作者名:まこと | 作成日時:2023年3月19日 9時