傷跡 (ページ37)

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37 🐺目線ページ37

あの後作業室を出て
寝れないとは言うもののAを連れて俺は自分の部屋に戻る

BC「Aは横になって、
うなされてたら俺が悪夢を食ってやるから、」
『…ヒョン、バクになるの？』
BC「Aのためなら、何でもなってあげるよ」

『…ヒョン、ありがとう…』
照れくさそうに布団を被って顔を隠してるけど
真っ赤な耳が見えていた

ベッドの横に座り頭を撫でていてたら
『ヒョンも寝ないと…』

…とは言え、
俺はAを女の子って知ってる側で
それなのに寝ないとって…
え？俺、このベッドに入っていいの？
あ、いや、自分のベッドだけれども、だ

Aは…気にならないのか？
俺の事家族って思ってるからか？

『ほら、ヒョン
ここ、ヒョンのベッドなんだから…』

促されるままベッドに入ると
Aが俺の胸元にすり寄ってくる
これはあれだ
このまま抱いて寝るパターンだ…

『…ヒョン、○○みたいで安心する…』

BC「…え？」

『あんな状態だったからわかんなかっただろうけど、
○○は鍛えてて、ヒョンみたいな感じだった…』

ああ、この子
俺の事ヒョンと重ねてるんだな、
そう思ったら緊張が一気に落ち着いてきて

BC「じゃあきっと、Aを守るために鍛えてたんだよ
そんないい人がAを苦しめるわけないから
今日も夢に出てきたら会話してごらん、
それでもダメそうなら俺を呼んで、夢の中でも助けに行くよ」

Aの身体を包み込み
優しく頭と背中を撫でてあげれば
安心したのか寝息が聞こえてきた

BC「おやすみ、A…」

その寝息と、Aの温かさに俺もそのまま眠りについてしまった