36 🐺目線 ページ36
サナヌナに聞いた通り作業室に行けば
そこにはコーヒーを飲んでるA
寝てないじゃん…
BC「作業にひと段落ついたらカフェイン取らずに寝ろ」
『……糖分補給のカフェオレです』
…屁理屈だな、
久しぶりにまともに見たAの顔は
目の下に盛大なクマを作っていた
BC「酷い顔して…」
『まだこれなら化粧で隠れるし』
BC「メイクヌナに怒られる前にやめとけ」
………………
少しの間無言の時間があって
『…ヒョン、』
BC「ん?」
『ヒョンは…まだこんな俺に愛想尽かしてない?』
BC「何言ってんだ?
そんなのあるわけないだろ」
Aは俺の可愛い弟だよ、
あ、本当は女の子だから妹か?
『…頼ったら…まだ助けてくれる?』
BC「当たり前だろ?いつでも来い」
俺が出来ることなら何でもしてやるぞ?
だから安心して言ってこい
『俺、寝れない』
…寝れない?
『○○が死んでから…夢に○○が出てくんの
凄い恨んだような目で俺を見てくんの…』
BC「だからこんなに作業詰めて仕事を?」
少し怒ったような声になったけど、
その声を聞いてAが慌てて顔を上げた
『……………』
最近この子はよく泣くね、
俺の前でだけど、俺はそれが少しだけ嬉しい
BC「…限界前に教えてくれてありがとう、
ちゃんと言える子で良かった、ヒョンは嬉しいよ」
優しく抱きしめてやれば
『ヒョン達にも捨てられたら
俺、もうどこも行く場所ないから…』
だから自分の居場所確保するために仕事ばかりを?
BC「…はぁ、俺がAを捨てると思った?
俺からスカウトしに行ったのに?」
『あれは…本来は○○だった…』
BC「でも、その後すぐAを受けいれたでしょ?」
『………………』
BC「Aを手離す気は無いよ、」
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作者名:まこと | 作成日時:2023年3月19日 9時