傷跡 (ページ33)

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33 🐺目線ページ33

『ごめんね、ヒョン…こんな話聞かせて…』

部屋に戻るわと出ていったA

結局俺は
Aになんの声もかけられなかった

あんなに自分を責めてる子になんて言えばいい？
仕方ない？
そんな事もある？
気にすんな、
その言葉は違うと思ったら何も言えなかった

ごめん、A…本当に話を聞くだけしかできなかった…

モヤモヤしたままベッドに潜り込んだけど
俺は眠ることが出来ず
気付けばもう陽が昇るの時間になっていた

『おはようチャニヒョン！顔酷いよㅋㅋ』

BC「……おはよう……」

朝から無駄にテンション高いA

BC「A…ちゃんと寝たのか？」
顔が疲れてる感じに見える

『大丈夫だよ、チャニヒョン
昨日はあんな姿見せてごめん。もう大丈夫だから』

そんなこと言われても俺は“はいそうですか”なんて、
全然納得出来ないけどね
笑顔が作れてないし

昨日聞いた話だと、Aは何も悪くない
悪いのは全て隣のおっさんじゃないか
それなのにこんなふうに変な責任感を負わせられて

Aはただの被害者じゃないか…
それなのに頼りたい相手の兄貴があんなことになって…

ゆっくりと優しく包み込むようにAを抱きしめて

BC「A、無理だけはしないで
俺もお前のヒョンとして心配だから
無理だけは絶対禁止だからね、約束して」

『…わかったよ、ヒョン』

LK「限界迎えそうなら俺にも言えよ、俺だってヒョンだし」

…リノはいつから居た？