32 🐺目線 ページ32
そこで泣かれて、誰か来ても困るし
とりあえず水のペットボトルを2本持ち自室へ
『…泣いてごめん…困らせてごめん…』
謝るAの頭を撫で
BC「全部吐き出せばいい、全部聞いてあげるから…」
肩を抱けば
ぽつりぽつりと話し始めたA
隣の家に住んでるおっさんが、Aを気に入ってたみたいで
最初は仲が良かったけど、
体を触られるようになり、Aが避け始めた
それから、日本人はどうのこうのと嫌がらせをされるようになり
事件が起きた日
Aが家に帰ったところで隣のおっさんに襲われかけ
それを兄の○○が助けた
それに怒ったおっさんが火を放ったのが放火の原因
家は火事になり
Aを守るように庇った○○が
身体の大半に重度の火傷を負ってしまった
『助けてくれたのに…
あんな姿になった○○を直視出来なくて
俺は仕事に逃げた』
BC「…A…」
『TWICEの曲も、TWICEのメンバー達の曲も沢山作って、
ずっと作業で誤魔化して、
病院に行かないでお金だけ払い続けてたんだ…』
BC「名前…」
『皆とここで笑いながら、○○の事忘れようとして…』
この子はどれだけ自分を責めるんだろう…
この苦しみから解放してあげたい…
『○○が死んで…少し楽になったって思った…
俺は最低なんだ…』
それでも、
どんなに最低だって言っても
俺はこの子を救いたいって思った
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作者名:まこと | 作成日時:2023年3月19日 9時