第12話『竜奈とフクロウ』 ページ15
ー数日後、竜奈の家の竜奈の部屋にてー
ー視点無しー
竜奈「フクロウよ、あの時は脅すような形になってすまなかったな」
フクロウ「い、いえ!竜姫様の御力になれるのならば、それ以上に嬉しい事はありませぬので!」
竜奈「そうか・・・そしてフクロウ、今の私は竜奈だ。竜姫ではない」
フクロウ「すっ、すみません!竜奈様!」
竜奈「フクロウ」
フクロウ「はっ、はい!」
竜奈「命令だ、この姿の時は様付けせずに喋れ」
フクロウ「えっ!?そんな恐れ多い事、私にはいくら命令でも・・・」
竜奈「・・・そんなに私と仲良くしたくないのか?」
フクロウ「い、いえ!そういう訳では!」
竜奈「ならしろ。良いな?」
フクロウ「・・・わ、解りました。竜奈・・・さん」
竜奈「よろしい」
するとハルヤが窓を開けてやって来て竜姫の前で跪いた。
ハルヤ「竜姫様!なにやら30年前の人間と妖怪共がこの時代にやって来たようです!」
竜奈「30年前の人間・・・だと?それは誠か?酒呑童子」
ハルヤ「本当にございます!」
竜奈「そうか。報告御苦労・・・ただな、酒呑童子」
ハルヤ「なんでございましょうか!」
竜奈「ノックしてから入って来い。こんなの朱夏が見たらドン引きするぞ」
ハルヤ「失礼しました!以後気をつけます!」
竜奈「・・・フクロウ、その人間とやらを調べに行くぞ。ついて来い」
フクロウ「は、はい!」
竜奈「酒呑童子、その人間と妖怪が居るのは?」
ハルヤ「おうぎ公園です!」
竜奈「そうか。後は大丈夫だ、酒呑童子。御主は任務に戻れ」
ハルヤ「了解しました!」
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