18.弥子と私の将来の夢 ページ18
……そういえば、小さい頃、よくこの公園で遊んでたな……
いつも大原弥子と遊んでいた。
マンションは違かったけど、幼稚園から高校までずっと一緒で、あっという間に仲良くなった。
確かあれは、7歳の時、一緒にブランコに乗って、ブンブンと激しくブランコを漕ぎながら、弥子がいった。
『ねね 、Aはしょうらい、なにになりたい?』
『かんがえちゅうー!みこは?』
ちなみに死ぬ直前まで夢といった夢がなかった。
『みこはね、かんごしさんになるの!』
『かんごし…さん?』
『うん!みこね、ねんちゅうのときにもうちょうになってにゅういんしてたじゃん?そのときに、かんごしさんがいっぱいやさしくしてくれて、ちっともさみしくなかったの。だから、おとなになったらかんごしさんになって、けがとかびょうきとかでくるしいっていってるひとをたすけてあげたいの!』
そんなこと言ってたな…
今、弥子が何になりたいかは分からないけど、小学校の卒業文集にも、「看護師になりたい。」って書いていた。
その時私は、「普通のOL」って書いてたはず。
あはは、夢もへったくれもないじゃん。
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作者名:M 1 R A 7. | 作成日時:2020年5月8日 0時