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「今回の新作あったり〜」

コンビニの新作クレープを一口、一口と味わいながら帰路につく。

途中、野良猫とじゃれたり公園に寄り道したりしながら、気付けばアパートについていた。

郵便ポストを確認すると、いつもの広告チラシが数枚。

これで全てかと思っていたが、チラシを取り出すと一番下に差出人もなにも書いていない封筒がひとつ残っていた。

「またか…」

触るのも躊躇したが残しておくのも気味が悪い。

すこし考えて、結局チラシと一緒にバッグにしまった。

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そろそろ寝ようかとソファから体を起こすと、バッグに目がとまって、必然的に封筒のことを思い出す。

瞬間、前の内容を思い出してぞわりと鳥肌が立つ。

「…」

人間の長所でもあり短所でもある好奇心。

恐る恐る封筒をバッグから取り出し、開く。

前と同じ、一枚の手紙が折りたたまれて入っていた。

"はやく辞めろ約立たず"

ドクン、と心臓が大きく動く。

赤いボールペンが余計に恐怖を倍増させる。

相当私のことを嫌いで強く恨んでいるのだろう。

わざわざ自宅まできて何度も何度もこんな手紙を残していくような人だ。

こんな人に家がバレていることが、とても、こわい。

衝動的に手紙を握りしめゴミ箱に向かって投げ入れる。

手が震えていたせいか丸くなった手紙はゴミ箱の前で転がったが、そのまま放置して寝室に走った。