第2話 出口 ページ9
あの後、エマが¨何か¨に怯えながら寝室へ入っていった。
寝たと思えば何度も
____どうやら、エマも…ノーマンも知ってしまったんだ。
…鬼の事と…
____僕達は鬼に飼われる¨
…まず
僕も食われる運命にある。
当然、エマやノーマン…レイもそうだ。
僕達はずっと 食べられるために生きた来たんだ。
その事を知ったとき、まだなっとく行かなかったけど…母さんのあの対応で確信がついた。
まさか、母さんが鬼の手下で…その鬼の為に僕達を育てて居た事が。何時もみたいにニコニコと笑っている母さんとはまるで人が違う。冷酷な真顔を鬼に見せた…まるで、¨鉄の女¨の様だ。
テストで満点を採った時見せてくれた笑顔さえも嘘になる。それに、あのテストは鬼の為に行われていたものだ。…鬼はスコアを見てレベルを子供達に付けていき、僕は特上まで成り上がった。エマ達もそうだ。
特上、満点が4人も居るんだ…
鬼達は夢中で僕達に手を伸ばすだろう。
_____「……………お兄、ちゃん」
『…っ…エマ…?』
ハっと気が付いて、声のした方へ視線を向けると、其処には今にも泣きそうなエマがいた。
どうして?
まさか、僕が起きていたことを知っていたのか?
……まさか。
『…どうしたの、エマ』
「…わ、わたし…もう分からないよ……」
…鬼の事か。
「お兄ちゃん……私、どうすれば良いのかな」
力無げに弱々しく発したエマ。
その姿を見ていられず、小さい頃…エマをあやしていた事を思い出し、ゆっくりとエマを腕の中に引き込んだ。
『…それは、僕が決める事ではない。
でも、
お前が望むのなら、ずっと傍に居る。
だから忘れるなよ…お前は「独り」じゃない事を。』
「…っ、うんっ!」
『よし、良い返事。
ほら、まだ真夜中だし、眠れないなら俺が抱き締めててやるから寝な。』
多少顔を赤くしたエマだか、寝れないのも辛いと思ったんだろう。
渋々俺のベッドに入ってきた。
その後エマが入ってきて暫くして、俺は何時の間にか寝ていた。
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白桜姫 - 最&高です!続き待ってます\(//∇//)\ (2019年3月1日 13時) (レス) id: b2ef42075e (このIDを非表示/違反報告)
ハルっち(プロフ) - 桜空さん» コメント有り難う御座います!面白い等、更新頑張って下さいと言う名の励ましがあれば私は無敵です!笑 (2019年1月24日 21時) (レス) id: 7bbb5d9c34 (このIDを非表示/違反報告)
桜空 - コメント失礼します。 めっちゃ面白いです!これからどーなっていくのか、主人公がどんな判断をしていくのかが楽しみです!更新頑張ってください! (2019年1月24日 17時) (レス) id: fcb91909ae (このIDを非表示/違反報告)
ハルっち(プロフ) - ふすまさん» 有り難う御座います!『59984』を使わせて頂きます!認識番号を提案していただいて、本当に嬉しいです! (2019年1月20日 15時) (レス) id: 7bbb5d9c34 (このIDを非表示/違反報告)
ふすま - 分かりづらくてすいません…通常の認証番号を右から読むと生まれた順になるんです。分からなかったら約ネバ 認証番号で出ると思います。番号は59984〜50094あたりがいいと思います。たぶん (2019年1月20日 15時) (レス) id: 2103b37c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るみえーる | 作成日時:2019年1月16日 23時