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「 フロイドになにか吹き込まれましたか？｣
「 アズールは拒否しないのにフロイドを拒否する理由を聞かれて考えてる｣
「 はい？」
心底間抜けな面を向けてくるアズールの写真を今撮影したとして、ウツボの双子に売り飛ばしたら果たして幾らぐらい儲かることが出来るだろうか。
いや、金はいらないけど食べ物が欲しい。食材の宝庫を沢山作りたい。
ここ数日VIPルームにて書類の整理をする為に篭もるアズールの元へ行き、確認すればなにか分かるかと思ったがサッパリ分からん。
黙りの彼女に対してフロイドが再度答えを求めることは無く、いつも通りの日常に戻りつつあった。
「 主語がないから話の流れが全く掴めないぞ」
「 フロイドが俺に魔力を分け与えてくれるって｣
「 …………それで？」
「 なあ、もしかしてなんだけどさ……｣
そこで言葉が止まる。書類にサインをしていた手を止め視線を外して彼女へ向けると、なにやらモゴモゴと口を動かして首を傾げて唸る。
「 もしかして」この言葉の続きはなんだ、早く言ってくれ。ペンを握る手が汗をかいてきて手袋が鬱陶しい。
フロイドが彼女にしようとした詳細は既にジェイドから聞いているから特にこれといって焦ることも無い。
「 よくわかんないけど、キレそうになって喰おうとして……俺はウツボを食いたかったのか？」
「 知りませんよそんなこと」
なんだったんだ、今の無駄な間は。魔法で頭からタライを落としてやりたくなりましたよ、ホント。懸命に選び抜いた答えがソレだとは、なんとも嘆かわしい。
「 ウツボは未だかつて食ったことがない。アズール、ウツボは美味いか？？｣
部屋に来た目的さえ忘れたのか、口許からだらしなく涎を垂らす彼女に、ふつふつと怒りが込み上げてきて。
「 気になるなら今から双子の元へ行って確認してくればいいじゃないですか……｣
「 おう！そうして｣
「 ああ、やっぱりダメです！！！」
「 どっちだよ」
引き留めてしまった。
別に双子が可哀想だからとか彼女がやり返されたらとかそんな心配をしているわけじゃない。
そうじゃなくて、
「 ……ですよ｣
「 は？」
「 ですから！あの二人は貴方に噛まれた事ありませんし耐性がないので可哀想なので慈悲深いこの僕の事を噛ませてやってもいいと言ってるんです」
噛まずに一息で言い切ったところで、ハッとして我に返る
「 引くわ」
「 うるさいですよ！！！」
ああ、失敗した。
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます！夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年12月1日 18時) (
レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます！性格も最高に面白くて大好きです！頑張ってください！ (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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