24 ページ26
俺はとても根に持つタイプだ。
怒る理由が食べ物取られることぐらいしかないから理由としては大目に見てほしい。
一度俺の地雷を踏んだやつは大体が近づいてこなくなるか俺が食うの二択だが…… 後者は未だに無い。それなのに、このツンツン頭のチビはなんだ。 ほんの少し指先分だけ水に流してやったが、俺の行動が気に触ると。
リドルのユニーク魔法、魔法を使えなくするじゃなくて喋れなくする仕込みには変えてもらえないだろうか。 俺はこの一年が心底嫌いだ。
「 パスってのは胸元に投げんだよ!」
「 俺はゴールの下で立ってろって言われただけ。 俺にボールを回したのはサバナクローのキリン野郎だ」
ゴール下でボーッと目でボールを追っていたらキリンの獣人が何故か俺にボールを渡すから、ルール違反にならないうちに取り敢えずパスを回しただけ。
「 おい盗っ人」
「 誰が盗っ人だよ! 俺はエース・トラッポラって名前があんだよ!」
盗っ人は盗っ人だろ。 俺のパン盗んだ。200gも俺は損をしたんだ、重罪人って呼ばないだけ有難いと思え。
「 トロンボーン。 おまえ、ウザイ」
「 トラッポラだっつーの!!! おい、無視すんな!」
生憎俺は泥棒の名前を覚えるつもりは無い。 もう既に忘れた。 ええと……なんだっけ。まあいい、今後関わるつもりもないし、これ以上俺がいてもバスケ部の空気が悪くなるだけだ。
踵を返して部員たちに背中を向けると、ちょうどこちらに向かって歩いてきたフロイドと衝突。 フロイドの肩が俺の額に当たった。
「 あーゴメン、ナマズちゃん……あれ? もう帰んの?」
「 帰る。 腹減った。アズールにせがんでくる」
体育館を出る際に、チラリとジャミルの顔を見るとやはり困ったような表情をしていて、目が合うと申し訳程度に頭を下げられた。
どうやら今日はジャミルの手料理は食べられそうにない。 寮に帰ってもどうせ一人だ。 ここから少し歩くがアズールがいるボドゲ部にまで足を運ぶか。
雑草か花かはたまた昆布か。
どうせなら食べごたえのあるものがいい。
そうだな、例えばーーー
「 アズール、試しに足一本俺に食わせてくれ」
「 食べる前に絞められたいんですか?」
「 オマケして左手一本だけでいいぜ」
「 誰もやるなんて言ってませんし、絶対に嫌です」
これでも食べてなさい。と、いつから持っていたのか赤とさかを渡された。
153人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます!夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります!ありがとうございます! (2021年12月1日 18時) (レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます!性格も最高に面白くて大好きです!頑張ってください! (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ