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少しばかり懐かしい夢を見たものだ。
あれからもう何年経った、俺は未だに人魚の姿を保てない。

「 アズール、」

「……なんですか」

「 腹減った、飯」


そんなことよりもまずは腹を満たしてから考えよう。 俺のベッドだと言うことも忘れて二度寝しようとするアズールの左手に思い切り噛み付いてやった。



***



「 朝からなんの騒ぎかと思いました」

「 文句ならこの節操なしのワニに言ってください」

「 事の発端はアズールが俺のベッドで寝てるから」


お前の方が俺よりもほんの僅か身長が高いんだから、身体のでかいヤツが2人もシングルベッドで寝るなんて狭いに決まっている。

と、俺の発言を聞いたジェイドがほくそ笑む。



「 アズール、Aさんと一緒に寝たんですか?」

「 見張り番の僕に布団も出さないから仕方がなく同じベッドになっただけです。 別に深い意味などありません」

「 俺の見張りいるか? 誰も怖がって近寄らないのに」



危険を感じる時や気を張っている時は片目だけ閉じて眠ることができるから、幸いにも寝ている時にバレたことは無い。 そもそも同室の奴は俺が怖いからという理由で部屋替えを申し込んで今は別の部屋だが。

第一アズールはやたらと過保護なんだ、貰う薬の効果に関しては信用しているしバレた事も勘づかれたことも無いのに。



「 まあまあAさん。 アズールの過保護癖は今に始まった事ではありませんから」

「 俺の方が強いのに、いるか?」


瞬間、空気が凍りつく。 気にもとめずに自分の食事に集中する彼女は状況を理解するにも時間がかかる。

笑顔が固まったままのジェイドは下手に口を開くまいと、内心吹き出しそうになりながらもチラチラと隣に座るアズールの様子を確認する。


( 確かに、魔法のことなど一切関係なく生物として考えた時に一番お強いのはAさんですが……それが禁句とは露知らず)


ここで派手に火山を爆発させたとして、彼女とアズールの間に亀裂が入るのは避けたいところ。 だが、どう転んでも溝が出来てしまうのは手に取るようにわかる。



「 アズ」

「 んだよ、三人揃ってメシ食ってんのー? 俺の事ぐらい起こせよ」



たった一人、置いてけぼりにされたフロイドが不服そうな顔をして睨みつけるような視線を送る。

が、打って変わって嬉々とした声を上げたのだ。



「 あれ? ナマズちゃん、まだ戻ってねーじゃん」

「 え?」

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作品ジャンル:ギャグ
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(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます!夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります!ありがとうございます! (2021年12月1日 18時) (レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます!性格も最高に面白くて大好きです!頑張ってください! (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月29日 2時

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