scene5ー1 ページ11
3月19日(土) 13:39 in公園
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
≪密side≫
オレたちは、猫たちと遊ぶために公園に来ていた。
三角はバイトが入っていて来られないみたいで、すごく残念がってた。
紬が消えた現在、外出することは危険かもしれないとは言われたけど、オレの目に映る幸せそうな顔をしているピンクの髪の少年を気分転換のために連れ出してきた。
「密さん、見てください!」
椋はそう言いながらこちらに走ってきた。
後ろから数匹の猫が着いて来るのは、とてもなつかれている証だろうと思い、とても微笑ましく感じた。
椋の手にに握られていたのは、三角形のキラキラした石と、小さな可愛らしい花だった。
「猫さんたちがくれたんです。こっちのサンカクはきっと三角さん宛ですね!」
「そうだね。三角にあげたらきっと喜ぶ。」
猫たちからのプレゼントを大事そうにカバンにしまう椋は、とても嬉しかったらしく、満面の笑みだった。
「僕、ちょっと向こうの猫さんとも遊んできますね。」
「うん、気を付けてね」
「行ってきます!」と言い椋はまた向こうに走って行った。
もちろん、猫とともに。
.
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルクリア | 作成日時:2019年5月16日 15時