だいすき。 (ページ17)

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次の日。

珍しく美森達がいないので探すと、校舎裏にたむろってた。

話しかけようと近づくと、生徒会のメガネちゃんが走ってくる。

美森「遅いよーメガネちゃん」

エミリー「案外盗む腕は良かったけどねー」

そう言って受け取った封筒から取り出したのは生徒会のレンタル代。

美森「てか、会長すぐ騙せたよね」

玲奈「ね、私たちに逆らえるわけないのに」

エミリー「はいこれ、新しい会長リスト」

南「ご褒美に、明日私たちと同じバス乗っていいよ」

「ありがとう…」

何だか話しかける気もなくなって夏樹の所へ戻る。

A「夏樹ー」

夏樹「なんだよ、」

A「なんでもなーい」

波留「俺の膝もあいてるよ！」

A「夏樹がいーの！」

夏樹「そゆこと」

ドヤ顔で膝の上の私をギュって抱きしめるから恥ずかしくて顔を埋める。

その瞬間、ポケットに入れてたスマホが震える。

A「ん、愛莉だ」

夏樹「でなよ」

A「うん」

A「愛莉ー？」

海斗『ごめん、Aか？』

A「え！海斗!?」

突然出た男の名前に夏樹の顔が曇る。

海斗『実は、愛莉がある庶民の庶民狩りでなんというか、やり過ぎてるというか…』

A「今から行くよ」

海斗『ありがとう！待ってるから』

切った先にあったのは夏樹の不機嫌そうな顔。

夏樹「誰？」

A「平海斗。英徳の生徒でねー、愛莉のことで電話してきた。」

夏樹「そうか、」

A「ちょっと行ってくる」