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Aside
「お知らせします。これより、臨時生徒総会を行います。至急、講堂に集まってください。」
美森「は？なに？なんなの？」
タクト「とりあえず行こうぜ笑」
夏樹「ほら、Aも。」
『うん！』
そして講堂に入るとぞろぞろ集まってくる人達。
先生方も事情を知らないみたいで、慌てている。
するとステージにつばめちゃんが出てくると、一気に講堂が静かになる。
ステージに立ったつばめちゃんは静かに目を閉じた。
つばめ「私は油森哲夫なんか大っ嫌いだ！あんなやつ、退学になっても関係ねえ。だいたいあいつはキモいし、運動も出来ないし、ある日突然いなくなっても誰も悲しまないし、気づかない。
だからあの救急レースも、油森1人がやったことにしよう。そうだ。あいつもやってた。あいつのせいにしよう。あいつのせいでいいんじゃないか。
こうして油森くんは全ての責任を一人で負うことになりました。
けど、油森くんと私達は何が違うのでしょうか。そして、次の油森くんの役は誰がやるんでしょうか。
あなたでしょうか。その隣のあなたでしょうか。それとも、私なんでしょうか。
この学校は、正しいことなど教えてくれません。油森くんは言いました。「施設の人に謝りたい」と。でも学校は言いました。「謝るな」と。」
金時「やめなさい！君は一体なんの権利があって…」
そこでつばめちゃんは1枚の紙を出したんだ。
校長「いいじゃない？聞いてみましょう。最後まで。」
退学届けか何かだろう。
つばめ「でも、それでも油森くんは…」
そこでスクリーンに映し出されたのはプラチナが油森くんに暴力を奮っている動画。
私の手を握る夏樹の力が強くなった気がする。
タクト「なんだこれ。俺らのせいってか」
波留「こんなの事件と関係ねぇし」
タクト「そうだよな？みんな！」
「そうだそうだ」
「うざくない？」
つばめ「違う…違う…違う違う違う！」
「俺らが悪いってか。」
つばめ「違う。そうじゃない。私達みんなが悪いんだ。誰が犯人とかじゃない。だって…先生もみんなも私も、油森くんのせいにする空気にあわせた！だから！
いつからだろう。学校は楽しいって、自分に言い聞かせるようになったのは。
いつからだろう。毎日明日のことを考えて、怯えるようになったのは。
明日無視されたらどうしよう。居場所が無くなってたらどうしよう。それが…怖くて怖くて…」
なんでだろう。妙に説得力があり、心に響くのは。
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作者名：薮担の紫式部 | 作成日時：2018年9月26日 19時
