8人目の東大専科 【ドラゴン桜】

07:校内バイク ページ10

-Aside-

その日の放課後。



桜木…あいつどこ行ったんだ…



片っ端から探してボッコボコにするから、覚えときなさいよ！




そう思って階段へ向かおうとすると、岩井と小橋が焦った表情で走ってきた。





『あんた達、何焦ってんの？』



岩井「ば、バイクが！」


小橋「おっ、追ってきてんだよ！」


岩井「と、とにかく逃げるぞ！」



慌てて逃げる2人



『何をバカな事…』



バイク？こんな所まで追ってくる訳ないじゃない



第一に室内だよ？バイクが室内に来る訳…


「ちょ…危なっ！」




『え…？』




そう思ってたその時、誰かにグイッと腕を引っ張られた。



ﾌﾞｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫﾝ




なんと、目の前にバイクが通ったのだ。




嘘…ここ、室内なのに？




しかもあれ…桜木先生？





そして、引っ張られた腕の方を見ると…









『藤井！？なんで…』



なんと、藤井があたしの腕を引っ張っていたのだ。





藤井「ったく、お前は何ボーッとしてんだ」



『だってこんな所にバイク来るとか思ってなかったから！』



藤井「いや、あいつらの忠告聞いてなかった訳？本当にお前ってバカだよな」



『はいはい、何とでも言ってください…でも、あんたいなかったら、あたしバイクに轢かれてたかもしんないから…今回だけは感謝する。』




藤井「ったく、気を付けろよ」




そう言って藤井は手を離す。





そして騒ぎの方を振り向いた時




いつの間にか桜木先生はヘルメットを外し、周りの生徒達は動画を撮っていた。




そして桜木先生は鉄の棒を振り上げて




桜木「あばよ！！！」



なんと、2人を打とうとしていた。



水野「先生っ！！」




ビビって目を瞑った。









ｶｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ









音が響き渡り、あたしは恐る恐る目を開けると、鉄の棒は岩井と小橋ではなく、教室のドアにぶつけていた




高原「あ、こら、みんな撮るのやめなさい！ほら禁止禁止！ほら、スマホ禁止！」



みんなは一斉にスマホを撮りやめる。



すると、大勢の教師が現れた。


龍野「どういう事ですか！私の生徒に何をしたって言うんですか！？」




原「あ！麻里ちゃん麻里ちゃん！おしっこ！おしっこおしっこ！」



急にそんな声が聞こえ、2人の方を見ると確かに濡れていた。




小橋は隠しているようだが、隠し切れてなかった。


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