8人目の東大専科 【ドラゴン桜】

04:東大なんて ページ6

-Aside-


始業式が終わり、あたしと菜緒は楓と合流した




楓は大学からスカウトが来る程、全国屈指のバトミントン選手として活躍している。



楓は部活が忙しいので会う機会が少ない。




早瀬「ねぇ、意味分かんなかった？桜木先生とかいう人」



岩崎「分かる、一体何が話したかったのか」



『矛盾起きすぎて思考停止したんだけど』



早瀬「ねぇ〜、だよね〜」



『てか東大とか興味ないし…そんな余裕ないし』



岩崎「私も。私はスカウトで大学入るつもりだし」



早瀬「さっすが楓！」






桜木「おい」



あたし達が階段へ上がりながら話していると、さっきの桜木先生が呼び掛けて来た。




『えっと…桜木、先生？』



桜木「そうだ。」



岩崎「何…うわっ！？」



楓が振り向くと、楓は階段を踏み外してしまった





ﾎﾟｽｯ




桜木「大丈夫か？」






桜木先生は楓を支えていた。




幸い、楓は桜木先生のお蔭で大事には至らなかった。





岩崎「ありがとうございます…」



早瀬「楓、大丈夫！？」



岩崎「うん…ゔっ！？」



『楓！？』




安心したのも束の間、あたし達がその場から去ろうとすると、楓は苦しそうに膝を押さえつけた。



早瀬「楓！どうしたの、大丈夫！？」



岩崎「ちょっと…つったみたい」




早瀬「つった！？私治そうか！？」


『と、とにかく保健室！』



岩崎「二人とも、大丈夫だよ笑」



笑いながらそう言う。




岩崎「よし、もう大丈夫！」



早瀬「良かったぁ！」



『びっくりした…』



なんだ、つっただけか…それなら安心



あたし達は教室に戻ろうとした。



桜木「東大だけはやめとけよ、特にお前はな」




また桜木先生は声を掛けた



岩崎「元から興味無いし…東大、あんな偉ぶってる所大嫌いなんで」



『あたしも。だってあの人たち学歴で人を判断して見下すでしょ？あんな所言われなくても行きません』






桜木「俺もだ」




岩崎「『え？』」



楓とあたしは声を揃えてこう言葉に発した。




桜木｢東大行っただけで人生成功したと思ってる奴らが目の前の相手が東大行ったと知って卑屈になってる奴らがみんなゲス野郎だ｣



岩崎｢じゃあ、なんで東大なの？｣



桜木｢それはなお前らガキには分からんだろ｣



早瀬｢え〜！？さっきと言ってる事全然違くないですか〜！？｣



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