8人目の東大専科 【ドラゴン桜】

03:どういう事？ ページ5

ｰAsideｰ


待って待って待って、どういう事？



隣にいた菜緒と顔を合わせ、二人とも疑問に思う。





早瀬「待って、さっきと言ってる事矛盾してない？」



『だよね、意味不明なんだけど…』



早瀬「水野先生、東大へ行けって言ってたよね？」



『でも桜木先生は東大へ行くなって…』






桜木「東大なんて行かなくていい。その価値などないと言っているんだ」





行かなくていい…？行く価値がない…？






いや、あたしには関係ないけど





でも、言ってる事が矛盾しすぎてつい黙って話を聞いてしまう。




普段はまともに授業すら聞いてない生徒ですら真剣に聞いている。勿論、あたしもその1人。






何故だろう、普段はまともに話とか聞いてないのに









この話を聞いてるのは。








何故だろう、あたしには関係ない話の筈なのに









真剣に聞いてるあたしがいる。






一言一言に唖然としている自分。




この感情は一体何だろう…




あたし達は…東大に入る価値がない…？






待って、あたしには関係ない話…だって大学に進学する予定ないし。





あたしは何を揺らいでいるの？








桜木「人間気取ってるくせに自分の頭で考えようとしないお前らの事など、東大の方からお断りだ！」









桜木先生はそう言い切って、少しだけ口角を上げて去っていった。









あたしは唖然としたままだった。

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