25:あたしの夢 ページ40
ーAsideー
今日も1人、屋上で小説を書く。
『これが、あたしの夢なのね』
そう胸を踊らせながら小説を書く。
小説家…いいじゃない。
そこで東大で文学を学んで、東大卒っていう肩書きがあれば、言う事ないかも。
東大専科に入ってみようかな?
それで食べて行けるかは分からない。
でも、桜木先生の言葉で、夢を追い続けるっていい事なのかもしれない…と思えるようになって来た。
さてと、今日は新しく書くか。
…そうだ!こんな設定にしよう!
…この少年は騎士。戦うのが仕事だけど、その戦いに疑問を持っている少年。
名前は…トゥル。真実の「Truth」から。
そう思い、ノートに書き始める。
書き始め。ここ大事だからね…どうやって始めようか
“神様、僕は何故戦わなければいけないのでしょうか…それに、何故みんなは何の疑問も持たず、戦っているのでしょうか…?”
お、我ながらいい感じ。
そんな感じで書き続けたその時…
バッ
え?
誰かにノートを取られてしまった。
『…藤井!?』
なんと、藤井があたしのノートを取っていたのだ。
藤井「専科から行方くらましたと思ったら…こんなつまらない事してたんだな」
『藤井!返して!』
藤井から奪うようにノートを取ろうとする。
しかし、ノートを奪い返そうとすると、藤井はあたしを避けて、返そうとしない。
『ちょっと!あんた今更何しに来たのよ!専科に負けて、懲りたんじゃなかったの!?』
藤井「は?懲りるとでも思った?一時的に引き下がっただけですけど?」
『あんた最低…あたしもう専科に関係ないから、邪魔しないでくれる?それとも何?まだあたしに負けた事、根に持ってるの?』
藤井「まぁ、間違ってはないかな?てか何この文章、小説家気取りですか?」
『小説家気取りなんかじゃない!これは夢なの!』
藤井「へぇ、綾部ってこんなのが夢なんだ」
『こんなのって何よ!藤井、どうしようもない程のクズなあんたにだって夢くらいあるでしょ!』
藤井「夢?ないない、そんなくだらないもの見てる暇なんてないから」
『あぁそう。じゃあ、無理だろうけど仮にあんたが東大受かって卒業したら、何するつもり?』
藤井「綾部に関係あるか」
この野郎…!
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
文字数の都合で、次行きまーす
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Maple(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!続き書いてるのでもうしばらくお待ちください! (2021年7月4日 15時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - おもしろかったです!続きが見たい! (2021年7月3日 19時) (レス) id: e4fc2ccbe9 (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - 朧さん» あ、わざわざご指摘ありがとうございます!すぐに訂正します!あと、面白いって言ってくれて嬉しいです! (2021年6月23日 6時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
朧(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます!あと、イングリッシュのスペルはEnglishだと思いますよ…。わざとだったらすみません (2021年6月22日 21時) (レス) id: 66c68389cd (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - Yuzuさん» 体調のご心配ありがとうございます。面白いと言ってくれて本当に嬉しいです! (2021年6月18日 6時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maple | 作成日時:2021年6月15日 19時