・ ページ33
ｰAsideｰ
だから中学の問題いっぱいやった訳か。たしかに教えるって意外と難しかったな。
それに、英語でTwitterをするのもこの問題に繋がっていたのか。
ひえぇ、改めて凄いな…
水野「次の地理の問題、ここで問われているのは人の気持ちを想像できるかどうか。」
藤井「人の気持ち？」
水野「藤井くんは行政側の視点からしか答えられなかった。市民側の気持ちになるという視点がなかった。だから半分しか点が取れなかった。」
藤井「こんなの…専科が有利なように問題を選んだに決まってんだろ！」
桜木「それは違う。問題は全て理事長が選んだ。」
え…？
龍野「だってそれは…！」
理事長は思い出したかのように反論を始める。
龍野「あなたハメたわね！？そう言えば全部、綾部さんが得意そうな問題ばかりだったわ！」
『あたしが得意そうな？』
龍野「あなたは常日頃から何かしらノートに色々書いているじゃない。今思えば、それが影響して想像力や語彙力とかが自然と上がってたんじゃないかしら？」
天野「そう言えば、綾部さんは国語満点だった！」
あたしが国語得意だった理由って…それだったの？
藤井「ふざけんな、お前入れたの間違いだったわ」
『でも、あたしいなくてもあんたどの道負けてたよ？あたし抜けても平均は14点。ほら、専科の方が勝っているじゃない。』
藤井「は？お前いつからそんな計算出来るようになったんだよ」
『バカにしないでよ、それぐらい元から出来てる。』
藤井「入ったからっていい気になるなよ」
『はぁぁぁ！？あたしはあんたに言われて仕方なく入っただけなんですけどー！？』
桜木「あー、お前らだから夫婦喧嘩は外でやれって…これ言ったの3回目だぞ？」
『いや夫婦以前に付き合ってもないから！』
藤井「まず手すら繋いだ事ねーわ！」
また夫婦呼ばわり。前も言ったけどこんな旦那さんごめんですから！
岩崎「A、本当に専科入る気ないの？」
『うん…ないよ。良かったじゃん、専科残せて…あたし就職しないとだし…東大、受かるといいね。』
あたしは逃げるようにしてその場から去った。
この3週間、勉強が楽しいって思ったし面白いって思った。
でも、自分の決めた事だから。あたしには就職が待っているし。
夢なんて追う暇あったら就職した方がいいと思うし。
てか、夢なんて…捨てたよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 303人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Maple(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！続き書いてるのでもうしばらくお待ちください！ (2021年7月4日 15時) (
レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - おもしろかったです！続きが見たい！ (2021年7月3日 19時) (レス) id: e4fc2ccbe9 (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - 朧さん» あ、わざわざご指摘ありがとうございます！すぐに訂正します！あと、面白いって言ってくれて嬉しいです！ (2021年6月23日 6時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
朧(プロフ) - すごく面白いです！更新待ってます！あと、イングリッシュのスペルはEnglishだと思いますよ…。わざとだったらすみません (2021年6月22日 21時) (レス) id: 66c68389cd (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - Yuzuさん» 体調のご心配ありがとうございます。面白いと言ってくれて本当に嬉しいです！ (2021年6月18日 6時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Maple | 作成日時：2021年6月15日 19時
