19:瀬戸くんは…? ページ30
ーAsideー
そして、勝負当日の日が来た。
何故か瀬戸くんは来ていなかった。
一体、どうしたんだろ…
そう思っていると、理事長が入って来た。
龍野「おまたせ、みんな揃ってるわね?」
天野「先生まだなんです!」
龍野「あぁ、瀬戸くんなら今日は休むって連絡があったわ」
え?
あんなに頑張ってたのに…?なんで?
藤井「逆に良かったじゃん。あいついると足引っ張るだろうし」
『藤井、いい加減にしなさいよ!』
岩崎「先生…まだ、5分ありますよね?」
そう言って楓は廊下に出る。
あたしも後を追うようにして瀬戸くんに電話をかけ始めた。
しかし…
【ただ今、電話に出る事が出来ません】
どうして出ないのよ!
瀬戸くんは結局、どれも出ず…
桜木「時間だ」
とうとう時間が来てしまった。
早瀬「でも、瀬戸はまだ来てない!」
桜木「瀬戸の事は忘れろ。」
早瀬「そんな言い方なくない!?」
桜木「人の事心配している余裕なんてあるのか。それともあれか?負けて当然だからって端から諦めんのか」
岩崎「違う!」
桜木「だったら自分に集中しろ!俺は言ったよな?お前らを必ず勝たせると。それを信じて出来る事をやって来た。その努力をドブに捨てんのか!?」
『…捨てません!』
桜木「試験って言うのはな…何が起きるか分からない。それは受験も同じだ。その日その時どんな状況になろうと、チャンスは一度しかないんだ!今お前らに出来るのは、自分に集中する事だ。それだけだ。」
こうしてあたし達はやむを得ず、4人で挑む事となった。
あたし達はテストを配られる。
水野「試験は20点満点で、時間は今から20分。それじゃあ、はじめ!」
試験が始まった。
チラッと藤井の方を見ると、既にスラスラと書き始めていた。
いけないいけない…まずは問題に集中!
地理と英語の問題…文系はあたしの得意科目だ。
だが、あたしは戸惑う。
待って…これ…どうすれば…
藤井はあんなにスラスラと何を書いているんだろう?
落ち着いて、あたし。
教わられた事を思い出すのよ。
この問題が求めている事…
…!そうか!
あたしはシャーペンを走らす。
そして、ちょうど問題をとき終えた頃。
水野「終了」
そう告げられ、全員一斉にシャーペンを置いた。
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Maple(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます!続き書いてるのでもうしばらくお待ちください! (2021年7月4日 15時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - おもしろかったです!続きが見たい! (2021年7月3日 19時) (レス) id: e4fc2ccbe9 (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - 朧さん» あ、わざわざご指摘ありがとうございます!すぐに訂正します!あと、面白いって言ってくれて嬉しいです! (2021年6月23日 6時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
朧(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます!あと、イングリッシュのスペルはEnglishだと思いますよ…。わざとだったらすみません (2021年6月22日 21時) (レス) id: 66c68389cd (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - Yuzuさん» 体調のご心配ありがとうございます。面白いと言ってくれて本当に嬉しいです! (2021年6月18日 6時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maple | 作成日時:2021年6月15日 19時